人生で本当に重要な唯一のことは他者との関係である
おはようございます。
早くも週末がやってきましたね。
皆さんは充実した金曜日を過ごされましたでしょうか。
残念ながら、私はそうではありませんでした…。
体調が悪化の一途を辿り、金曜日は本当につらい一日を過ごしました。今週はいろいろと心を痛めることもありまして、そこに体調不良が重なるという本当に厳しい一週間となってしまいました。なかなかうまくいかないものですね…。
失礼いたしました。
気を取り直して、本題に入りたいと思います。今日もホッピーの話を続けますね。
昨日の記事では、工場長が工場のメンバー全員を代表して辞表を出すことになった、直接的な原因についてお伝えしました。
それは、当時副社長であったミーナが、工場長の判断の背景詳細を聞くこともせずに、社員の面前で彼を一喝したことでした。
この事件により、工場の大多数のメンバーが「やはり、あの人にはについていけない」という思いを確かなものにしてしまったのです。
「やはり」というのがポイントです(笑)。
これは、その一つの事件だけで「あの人にはついていけない」という思いを抱いたのではなく、それまでの社員の積もり積もった不満が形となったということを意味しています。
コクカ飲料に入社以降、彼女は会社を変えるべく精力的に活動してきました。困難や失敗にもめげず、「自分が何とかする」という強い意志で進んできたのです。
ですが、その道中においては、社員たちとのコミュニケーションが不足していたのでした。
「とにかく私の言うとおりにやればいい」という頭ごなしの言動が続いていたのです。
ホッピービバレッジの3代目であるお嬢様の言動により、社員の心の中には不満が蓄積されていきました。それがついに爆発し、工場長が代表した「工場全員の辞表」という事態至ったのです。
ミーナはミーナで「私が言っても社員はいうことを聞かない。やってくれない」という不満を持っていました。それがいつしか社員に対する怒りに変わり、工場長を一喝するという事件を起こしてしまったのです。
本当に人間関係は難しいものです。
私は、ある書籍で「人生で本当に重要な唯一のことは他者との関係である」という一文を読んでから、これをメモし常に持ち歩き日々見返しています。そうしていながら、他者との関係はなかなかうまくいきません…。(今週はそのことを改めて実感してしまいました…。)
話が逸れてしまいました。
この事件は、ミーナが師匠と仰いでいた方が取り直してくれたことで事なきを得ました。
その師匠は、当時の社長と工場長に対し「正しいのはあなたたちで、悪いのはこの娘である。でもこの娘に悪いことを教えたのは私です。私に免じて許してもらいたい」という趣旨のことを
おっしゃったようです。
ミーナは後に振り返っています。「他人の心理を無視して経営をしてはいけない」ということを教わったと。
「人生で本当に重要な唯一のことは他者との関係である」ということを身をもって体験されたのだと推察します。
それ以来、ミーナの社員との関わり方が変わっていきました。
明日に続けます。