「先延ばし」を防ぐには? 「意志力」について考える
こんばんは。
本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
新しい一週間が始まりましたね。
あなたは、この月曜日をどのように過ごされましたか?
今週は木曜日から連休となる方が多いと思います。つい気が緩みがちですが、水曜日までをいかに充実させるかによって、連休中の気分が変わってくることは間違いありません。
気を引き締めていきましょう!
昨日の記事の後段で、『Think Smart』(ロルフ・ドベリ著 2020 サンマーク出版)で「先延ばし」についての記載があることをお伝えしました。
今日は、この内容についてもう少しお話したいと思います。
著者のロルフ・ドベリさんは、
「なぜ、大事なことをいつも『後回し』にしてしまうのか?」
という問いを投げかけています。
「『先延ばし』は不毛な行為だ。すべきことを先に延ばしたところで、それがひとりでに片づくことなどありえない。それらを実行すれば、自分のためになることがわかっていないわけでもない」
「それなのに、私たちはなぜ大事なことをいつも後回しにしてしまうのだろう?」
その問いに対する答えとして、
「それらのことは『始めてから成果が出るまでに、時間がかかる』からだ」
と述べた後、具体的な解決策を提示されています。
それは、
①消費されてしまう「意志力」を充電すること
②「期限」をうまく設定すること
の二点です。
ロルフ・ドベリさんは、心理学の実験結果や具体的なエピソードを織り交ぜながら、分かりやすく説明してくれています。
意志力について、著書『Think Smart』の中で、心理学者の炉い・バイマウスター博士のクッキーの実験が紹介されています。
「クッキーを食べたい気持ちを我慢したこと学生たちと好きなだけ食べた学生双方に、難しい数学の問題を解かせたときに、前者の学生は後者に比べ半分の力でその問題を解くのをあきらめた。」
という実験結果から、
「自制心を働かせ、クッキーを食べたい気持ちを我慢したことで精神力を使い果たしてしまったために、問題を解くための意志の力が残されていなかった」
と結論づけられています。
「意志力」についての実験は数多ありますが、このマイスター博士の実験はもっとも有名な実験のひとつ、でかなりの著書や記事に引用されています。ご存じの方も多いのではないでしょうか。
では、この「意志力」といかに向き合えばよいのか?
まずは、ロルフ・ドベリさんがいうように「自制心をたえず維持し続けることは不可能だ」という事実を認識することです。
あなたも「意志の力は継続しない」ということは何となく分かっていますよね。
日常の生活の中で、ヘトヘトになった後に「難しいことを考えたくない」と思うことはあるでしょうから。
でも、中には自分の精神力を過信して「どんなときでも決断できる」と思っている方はいませんか?
そういう人は損をしています(笑)。
明日に続けます。