『戦略読書日記』から広がる世界 「芸論」との出会い
こんばんは。
本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
あなたは本日をどのように過ごしましたか?
私は残念ながら少しダラダラと過ごしてしまいました。暑さに負けたのか体がけだるくて仕方がない。眠気に襲われて昼寝の時間を多くとってしまいました…。
こんな日は今日で終わりにすべく、明日からリズムを取り戻します。そのためには暑さに負けない工夫が欠かせません。今日は熟睡すべく部屋の気温と湿度により注意したいと思います。
今日も『戦略読書日記』についての話を続けます。
以前ご紹介した小林信彦さんは第21章で紹介されていました。
私は、これをきっかけに小林さんの書籍を立て続けに読むようになったのです。
もはや私にとっては「言葉の魔術師」の存在の楠木建さん。彼が絶賛する小林信彦さんとはどのような方なのだろう。
私はそれまで「芸論」というジャンルに無知でしたが、楠木さんが語る小林信彦さんの凄さに興味をかきたてられました。
『日本の喜劇人』についての楠木建さんの記載を引用すると、
「昭和を代表する喜劇人についての芸論の傑作である。著者の小林信彦は芸論の天才であり、なかでも本書は極上の域に入る絶対の名著といえる。」
「文中に登場する昭和の喜劇人をだれ一人知らない人でも、本書の深い味わいを堪能していただけると確信する」
と書かれています。
このくだりを読んだだけでも、芸論に、そして小林信彦さんに興味がわいてきませんか?
他にも小林さんの著書を列挙し、「好著!」「名著!」「大名著!」「超名著!」と太鼓判を押しています。
その中から読んだのが、以前ご紹介した2冊
『おかしな男 渥美清』(新潮社 2000年)
でした。
楠木建さんの『戦略読書日記』を読まなければ、小林信彦さんの書籍に巡り合うことはなく、「芸論」について知ることも考えることもなかったと思います。
芸論は楠木建さんがこだわって読み続けているジャンルの一つ。その理由が本書の第21章にこれでもか、と書かれていますので、興味をひかれた方は是非読んでみてください。
まさか経営学者が書いた本から、芸論にたどり着くとはだれが想像できたでしょうか。
楠木建さんの評価に違わず、私は小林信彦さんの文章にはまってしまいました。
「文章のうまさは武器になるな」ということを、武器を持っていない私がいたく感じたことはいうまでもありません。
と同時に、「自分にはこんな文章は書けない」という現実を突きつけられました。大げさに言えば、言葉に無鈍感に何十年も漫然と生きてきたことを反省したのです…。
今では、このように現実を知ることができたのも収穫だと思っています。
「かの境地は無理でも少しでも近づく」ことを自分の目標として掲げることができたからです。
そして「芸論」についての関心興味がわいたのが何よりの収穫でした。
小林信彦さんの本だけでも数え切れないほどあります。その他にも名作は数知れず。自分の読書生活の中に「芸論」を積極的に組み込んでいきたいと思います。