「行動と見識」KOUSHIのブログ

行動と見識で人生を豊かにする

「一粒で二度おいしい」から感じた言葉の面白さ 

こんばんは。

 

「一石二鳥」という言葉から、自分の言葉を持つこと、自分の言葉を作ることの大切さについて考えてみました。

 

「一石二鳥」の類義語としては、「一挙両得」や「一挙両全」、「一箭双雕」といった漢語があるのはお伝えした通り。「一挙両得」は見聞きすることや自分で使うこともありますが、あとの2つはあまり目にしません。あなたの場合はどうでしょうか。

「一挙両得」は「一石二鳥」にはその意味に違いがあります。前者には「計画して、意図して二つの利益を得る」という意味がある。後者には「たまたま、偶然、予期しなかった利益」という意味があるのはお伝えした通りです。

この観点で言えば、私のいう「戦略的一石二鳥」という言葉は「一挙両得」の意味に近い。

でも 私は「ラッキー」という意味合いも込めておきたい。なので「一挙両得」ではなく「戦略的一石二鳥」という言葉を用いたい。

世の中完全に計画通りにはいきません。運の要素もある。もっといえば運で決まることの方が多い。この現実を踏まえて「戦略的一石二鳥」という造語を座右の銘としています。

 

「一挙両得」や「一石二鳥」と同じ意味合いで、他になじみ深い言葉はありませんか?

それは

「一粒で二度おいしい」

という言葉。

 

この言葉は自然と生活の中に溶け込んでいて、子どものころから見聞きしていたと記憶しています。

その語源については考えたこともなく、慣用句やことわざなのだと思っていました。

 

ですが、これはあるお菓子のキャッチコピーなのですよね。そのことを知ったのはだいぶ歳を重ねてからでした。

そのお菓子とは「アーモンドグリコ」。アーモンドをグリコに入れたこのキャラメルが発売されたのは昭和30年。この時から「1粒で2度おいしい」というキャッチコピーが使われました。

本来は「アーモンドの歯ごたえとキャラメルの旨さが同時に味わえる」という意味だったのです。

 

私が「一粒で二度おいしい」という言葉に出会ったのは、それよりもだいぶ後の時代ですが、それまで長きに渡りこの言葉が使われ、いつの間にか「一つの物事から、二つの利益を同時に享受する」という意味の慣用句として定着していたのです。

 

「一挙両得」、「一石二鳥」、「一粒で二度おいしい」はそれぞれ歴史が異なります。かたや何百年と使われてきたのに対し、「一粒で二度おいしい」はまだ何十年の歴史しかない。

それでも、同じ土俵に立っている(ように感じる)のですから、言葉とは本当に面白いですね。

 

そして、言葉の捉え方、使い方は時代とともに変わっていく。

「一石二鳥」に含まれる「偶然」。このことに重点が置かれなくなっているのもその例ですね。

こう考えると、今の時代には存在しないけれども、かつて同様の意味の言葉が使われていたかもしれません。

 

言葉とは本当に面白い。同時に、その語源や意味合いを深く知り、自分の言葉として使いこなしていきたい。そう思います。

 

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