人はこんなにも影響されやすい 「大丈夫だろう」こそ危ない
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
ラジオ体操についての話は今回で最後になります。
今日は、ラジオ体操再開の過程で気づきを得た、個人的な体験についてお話します。
周囲からの見えない圧力(?)に押されてラジオ体操に取り組み始めたころ、まだその良さに気づかずにダラダラと行っていたころの話です。
ラジオ体操に取り組む幾人もの人の動きが目に入ってきます。ほとんどの人が基本に忠実なのですが、なかにはほとんど体を動かさない人がいたり、省エネに長けている(?)人がいたり、リズムが微妙にずれている人がいたり、と他人を観察しているのも面白かったのです。
ラジオ体操のやり方にも個性があらわれるのだな~、と感心したりもしました。
いつも私のすぐ前でラジオ体操に取り組んでいる人は独特でした。
キビキビとした動きで真剣にやっていることが伝わってくるのですが、基本からは少しずれている。本来なら腕を肩の高さまでしか上げないところで思いっきり上まであげていたりと。
その動きがコミカルに感じられて「面白いな~」と眺めている日々が続いていました。
いつものごとくボーッとしながらラジオ体操に取り組んでいる私の前で、彼はいつものごとく独特な動きを繰り出していました。
突然私はいつもの自分の動きが取れなくなってしまったのです。彼の動きに影響されて、自分の動きがおかしくなってしまったのです。
ラジオ体操は体に染みついていて自分のやり方が確立されています。無意識に同じ動きをとっている。まさか、そんな「無意識の行い」が他人の動きに影響を受けるとは思ってもいませんでした。
人は無意識に周囲の影響を受けています。良きにしろ悪きにしろ。これは人間の性質で逃れることはできません。「人は周囲・他者の影響を受けている」という事実を知っていたとしても「影響を受けないようにする」のは簡単ではありません。
この性質をうまく活用するための書籍は数多く出ています。私も多くの本を読んできました。
でも、まさかラジオ体操の動きも他者から影響を受けるとは思っていなかったのですw
自分の動きとして体に染みついたものでさえも、他者に影響を受けてしまうのか、と驚きとともに怖さを感じたのです。
ボーッとしていると他者に影響されやすいのでしょう。
意識していたとしてもその影響からは簡単に逃れられませんが、無意識だと安々と他者の影響を受けてしまう。もし悪用されればその餌食になってしまいやすい。
「大丈夫だろう」と思っていることこそ危ない。ラジオ体操からの学びでした。