最も大切な「健康」への気遣いをルーティン化する
こんばんは。
失って初めてそのありがたみに気づく。その最たるものが健康。そんな話をしました。
健康に比べれば、PCの故障なんてどうってことないですよね。PCがなくても生きてはいける。でも健康を失うと、生活全般に、そして人生に大きな支障や障害が伴ってしまいます。
でも、私に限らず多くの方がそうだと思うのですが、体調を崩してその健康のありがたさを感じたとしても、健康体に戻ってしばらくすると、その有難みを忘れてしまうのです。
不健康な状態を作ったのが自分の不摂生だったとしても、再びその悪しき生活習慣に戻ってしまう。
幸い私は大病を患ったことがありません。生死をさまようよう体験を乗り越えて死生観を持つに至ったという話は聞くことがあります。死と向き合うところまではいかないとしても、自分の身近にも、入院や手術を体験した後にそれまで毎日何十本も吸っていたタバコを止めた人や、お酒をきっぱり止めた人もいます。
実際に強い痛みを感じることで、他人事としてではなく自分事として健康を捉えることができる。健康的な生活を自分には関係のない理想の状態としてではなく、自分の生き方の枠組みの一つとして受け入れることができる。そういうことかもしれません。
経験しないと分からない。経験したとしてもその痛みに大きなインパクトがないと、その痛みすら忘れてしまう。喉元過ぎれば熱さを忘れる、といいますが、なんと人間は愚かな生き物でしょうか。
取り返しのつかない状況、その寸前の状態になるまで、私たちは真剣に大切なものを捉えられないのかもしれません。
それならば、それは動かせない習性として受け入れて、別の方法を実践した方がいいのでしょう。
効果的なのは、生活の中に仕組みとして取り入れること。意識し続けることが難しいのだから、無意識にできるように習慣化すること。
例えば、週に1回は大切なものに感謝する時間を持つ。大切なものを労わる時間を持つ、健康以外にもそういう対象はあるでしょう。例えば、あなたにとって大切な人もそう。
最初はそういう時間を持つように自分自身を躾ける必要があるでしょう。それが習慣とし根付くまで続ける必要が。
習慣化を容易にするのが、日時を決めて行うこと。ルーティンにしてしまうこと。
例えば毎週土曜日の夕方は、自分の生活を振り返り健康に悪影響を与えた行いを列挙する時間を持つ。健康でいられることを感謝するとともに、改善に向けた取り組みを考えて次の日から実践してみる。
もしくは、大切な人とどんな会話をしたか、何をしたか、しなかったのかを振り返る。その人の存在で自分が幸せでいられることに感謝するとともに、その人のために何ができるかを考えて翌週に実践を心掛ける。
この「そのことをやる曜日と時間を予め決めておく」のは侮れません。習慣化を容易にする一つのコツです。
ゴミを出す曜日が決まっていると私たちはそのルールに従いますよね。同じように「これは毎週土曜日の15時〜16時に行う」と決めておくと、その日時に取り組むことを自然と受け入れやすいのです。
この仕組みは、どんなことにも効きます。だからこそ、最も大切な「健康」「大切な人」のために使ってほしいと思います。