「好きになれない人」を好きになる方法
こんばんは。
田坂広志さんの『人生で起こること すべて良きこと』から心に刺さる、心に残る言葉を振り返りながら、自分の人生を考える。
今日もこの営みを続けます。
次にご紹介する文章はこちらです。
こうした技法が有効なのは、「心身一如」だから。「心」と「言葉」との関係においても同様。「心」というものに直接働きかけることは極めて難しい。「心身一如」の理を活かし「身」を正しく整え「言葉」を正しく語ることによって「心」を整えることを行う。
その「行」を日常の習慣として何年も続けることが大切。
この文章は、好きになれない人を好きになるための技法についての下記の文章の流れで書かれています。
「好きになれない人」を好きになるためには、心の中でただ「有り難うございます」を祈る。心の中で、その人の顔や姿を思い浮かべ、ただ「有り難うございます」と唱える。
「ありがとうございます」という言葉の重要性については、長きにわたり多くの場面で見聞きしてきました。
「ありがとうを何万回も唱えると幸せになれる」。その理由はよく分からなかったものの「あの人が言うのだから試してみよう」と思い立ち、その実践を試みたことがありました。でも、効果を感じることができずにいつの間にかその実践はどこかに行ってしまいました。正確に言えば、数千回しか言っていない段階でやめてしまったのだと思います。本当に何万回か唱えていたら状況が変わっていたのかもしれませんが、それは知る由もない。
この「ありがとう」の復唱に限らず、多くの人は「効果があるといわれる方法」を続けることができない。効果が認められる前にやめてしまい、別の「もっと効果的な方法」を探しに行く。それもうまくいかず、次を探す、ということを繰り返し、まったく前に進んでいない。
こういう人が多いのではないですかね~。私はその1人でありましたが。
田坂広志さんのこの文章を読んだときに衝撃を覚えたのは、まさか氏の書籍でこのことが語られるとは想像していなかったから。
田坂広志さんのことはバリバリの科学者というイメージを一方的に抱いていた。そんな氏が「有り難うございます」を唱えることについて言及するとは思っていなかったのです。
この「ありがとうの復唱」について私が最初に学んだのは、スピリチュアルというか精神論者というか、科学者としてのバックグラウンドではない方の書籍からでした。
まさか、このことが科学者である田坂広志さんから語られるとは! 夢中になって読み進めたのを今でも覚えています。
田坂広志さんは当然ながら「なぜそれが効くのか」「なぜ必要なのか」という部分を明快に示してくださいます。これが私にとっては一番有り難かった。
理を知っているからこそ、その実践を続けることができる。人にはそういう性質があると思います。少なくとも私はそういう質ですね。
あなたが同様にそういう性向をお持ちであるならば、田坂広志さんの『人生で起こること すべて良きこと』はあなたの生き方に本当に活きてくると思います。
明日に続けます。