5年前の『地球の歩き方』と共に行く旅
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
遅い時間の記事アップになってしまいました。今晩はいつも楽しにしている皆さまのブログを拝読する時間も取れないと思います。あらかじめ申しておきます…。申し訳ございません。
私が貧乏旅行を志向する端緒となった旅。移動手段やホテル、食事も格安に済ませることに徹しました。当時は実際に懐事情が寂しかったがゆえに、こういう選択肢を選ばざるを得なかったという側面もあるのですが。
私の旅には欠かせない『地球の歩き方』ですが、この旅を決めてからもしばらくは手にすることがありませんでした。当時は忙しく旅の準備のための時間をなかなか割けなかったという事情もあるのですが、より大きな問題は私の懐具合にありました。
『地球の歩き方』は1冊1,500円程します。当時はこの金額を出すのにも躊躇するようなありさまだったのです、恥ずかしながら。
そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのが、当時の職場の先輩でした。
その方も旅をするのか好きな方で、それまでにも多くの国を訪れていました。私と違うのはそれなりに優雅な旅行をされているということ。ご夫婦でオペラを鑑賞するのが趣味という高貴な(?)存在の方でした。
彼に中央ヨーロッパ旅への計画を伝えると、
「中央ヨーロッパいいよね~。いい選択をしたね。僕は地球の歩き方を持っているから貸してあげようか?」
と申し出てくれるではありませんか。
「え、いいんですか! 助かります。ありがたいです。」
「でも、もう5年近く前のものだから、すべての情報を鵜呑みにできないかもしれないけど。」
「全然問題ありません。5年でそんなに変わりませんよ、たぶん。」
こうして私は彼のご厚意に甘えることにしたのです。
一番嬉しかったのはガイドブックの費用を浮かすことができたこと。自分勝手でお恥ずかしいですが…。
5年前の『地球の歩き方』とはいえ、この存在は私に安心感を与えてくれました。地図を参照したり、メジャーな観光名所の情報を参照することには何の問題もありません。なにより、何か困ったことがある場合に拠り所となってくれる、その存在が私には嬉しかった。
実際に『地球の歩き方』は大活躍してくれました。この存在がなければ、もっと不安を抱えた時間を過ごしていたと思います。
そして迎えた最終日。ここで5年前の情報を過信した私に罰が当たったのです。
それまでの4日間、節約を心掛けてきた私。旅の醍醐味である「食」に関しては、その土地の名物を食べることは忘れませんでしたが、できるだけ安く済ませてきました。でも最終日を迎え、「最後は少し豪勢に行こうか」と思ったのです。
とはいえ、高級レストランを訪れるわけではありません。地元に密着したローカルの人が訪れそうなレストラン。食堂といったほうがいいかもしれません。そこで豪勢に食べようかと。そういう食堂であればお値段もお手頃。私の懐も許容できるはずですから。
明日に続けます。