ワインの思い出 テイスティングでまさかの・・・
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
遅い時間になってしまいました…。
今日もワインの話を続けますね。
あなたはワインの銘柄にこだわりがありますか?
私はまったくこだわりがありませんw
ワイン通とは対極の位置にいる私は、その味の違いも判別することができない。いや、何となく違いは分かりますよ。でも、それが「いい」のか「いまいち」なのかは分からない。ある程度美味しければ何でもいい、というのが正直なところ。
以前、ある程度高級なレストランにグループで出向いたことがありました。日本人とフランス人とオランダ人の混合チームの7~8人ほどで。
ワインについての知見がない私は、銘柄選択を彼らにお任せしました。うち2人のワイン通が選んだボトルは、けっこう高額なワインで、有名な銘柄のようでした、
そして、テイスティングが始まります。グラスに注がれたワインの風味を味わってから、フランス人がその赤い液体を口に運びます。舌で転がして品定めをしている感じ。
その彼から発せられたのが
「Non」
だったのです。
「えっ!」と口に出す人はいませんでしたが、その場が一瞬ピリッとした雰囲気になりました。
ワインのテイスティングでダメ出しがされたのを見たのはそれが初めて。まあ、それほど高級なレストランに行ったこともないので、そもそもテイスティングの場面に居合わせる機会も多くないのですが。
でも、それまでの経験では100%「OK」だったのです。テイスティングはいわゆる儀式のようなもので、ダメ出しがされることはないと思い込んでいた。
「こんなことがあるんだ!」と驚きました。
その前に座っていたオランダ人が「俺にも試させてくれ」とウェイターに促しグラスに赤ワインを注がせます。
そして、彼から発せられたのが
「Nee」
だったのです。
「本当かよ~」と思わず疑ってしまいました。「本当に味が分かっているのか。ただ一人目がNoといったから、それに従っただけではないのか」と思ってしまいましたw
結局は、別の銘柄をあらためて選択。それには2人とも頷いて、ようやく私たちのグラスにもワインが注がれたのでした。
厨房の近くでスタッフが数人集まって首を傾げているのが見えました。「なぜ駄目だったのだろうか」とでも話しているかのように。
どちらが正しいのかは分かりません。
でも、「Non」と言える勇気を素晴らしいと感じました。下手をすれば恥をかくことになります。でも、自分の意志は曲げなかった。こういう場面でも、その人の考え方、生き方が滲み出る。いや、彼は自分の生きざまを主張していたのでしょう。譲れないものには妥協しない。その強さを感じました。
ヨーロッパでは良くあることなのでしょうか。もっとワインを学んでおけばよかった、と思った瞬間でもありました。