少しもったいない、いや、むしろ損をしている
こんばんは。
日常に取り入れたい「小さなこと」。
大きな変化につながり得る、小さな心掛け、小さなスキルというべきものがあります。
昨日からお話しているのが、「途中までやって終える」という方法。「切りの良いところで終えない」という技法です。
タスクが継続を必要とするものであれば「切りの良いところで終える」のは少しもったいない。むしろ損をしていると言っていいでしょう。
解放感に浸る前に、もう一歩だけ進んでおく。新しい章の最初の節まで読み切ったり、パワーポイントの最初のスライドを作り上げたり。
疲れていると、この一歩も面倒に感じるかもしれません。でも、これがタスク再開後に大きく効いてきます。少しの頑張りが、達成感や解放感を増幅させると考えていただきたいですね。
一口目のビールがより美味しく感じられることは請け合います。ごほうびは待たされるほど貴重に感じられるものです。
一歩進んでおく。
これを「途中までやって終える」方法と呼んでいます。いつものごとく素敵なネーミングが思いつきませんw
なぜ「切りのいいところで終える」より「途中までやって終える」ほうが良いのか?
まず挙げられるのが「新しいことを始めることへの抵抗」を避けることができるから。
私たちは変化を嫌う、現状維持を好む。こんな性質を持っています。意識してなくても、心の、身体のメカニズムがそうなっている。
区切りのいいところで終えてしまったとすると、次の機会では必然的に新しいタスクに着手することになりますね。そうなると、なかなか始めることができなくなってしまう。始めることに気が進まなくなってしまったり、始めたとしても遅々として前に進まなかったり。どちらにしてもエンジンがかかるまでに時間を要してしまいがち。効率が悪くなるのです。
もし、途中までやって終えていたら、切りの悪いところでタスクを終えていたら、あなたは、その「続き」を再開することになります。「新しいことを始める」のではなく「これまでやっていたことを続ける」ことになるのです。
本当に小さなことですので、こんなことを気にしたことがなかったかもしれません。
でも「何かやる気が起きないな~」「ぜんぜん前に進まないな~」という場面を振り返ってみてください。新しいことを始めようとしていた場合が多くありませんか?
すべてがそうではないでしょう。継続的に取り組んでいるタスクでも遅々として進まないこともあります。
でも「新しいことへの躊躇」が関連しているケースがあるのは間違いないでしょう。そういう場面を少しでも減らすことができるのです。
明日に続けます。