私たちに締め切りは必要だ
こんばんは。
締め切り時間を設けることで得られる効果。
まず「途中までやって終える」ことがもたらす効果が期待できる。つまりは次の3つの活用効果でしたね。
「新しいことを始めることへの抵抗」を避けることができる
「未完成で中断した作業をやりたくなってしまう」という効果を活用できる
「未完で中断したことは完了したものよりもよく覚えている」という効果を活用できる
次に挙げたのは「タスクの処理スピードが上がる」という効果。よりその効果を享受したいのであれば、厳しめの締め切りを設けること。さらには、朝時間を活用することについても振れました。
更に、締め切りがもたらすもう一つの効果を見逃してはいけません。「効果」というよりも「現実」といったほうが適切ですが。
それは「締め切りがないとアウトプットしない」という、私たちの怠惰さと関連しています。
私たち人間は生来怠け者なのですよね。必要が生じないとやろうと思わない、だらだらと先送りしてしまいます。
「やらないといけない」という状況になって、ようやく真剣になるw そして何らかの成果物(アウトプット)を出す。
こういう何らかのアウトプットが求められるケースの場合、締め切りの関係には面白い側面があります。それは締め切り時間直前の思考・行動の密度が高いということ。逆にいうと、直前になるまでは、深く整理立てて物事を組み立てない傾向がある、ということです。
すべての人がそうではないかもしれません。締め切りよりだいぶ前にアウトプットをあらかたまとめ上げられる方もいるでしょう。優秀な人ほどその傾向がある。そのタスクに着手した直後にあらかた決めてしまう。
でも、そんな人でも、締め切りの前にもう一度思考を深めて整理をする時間は取っていると思います。(まぁ、これは想像の域をでませんが。)その意味では、締め切り直前というのはどんな人にも大切な時間といえますよね。締め切りが成果物を生み出すと言ってもいいかもしれません。
私たちに締め切りは必要なのです。締め切りは恨むべき対象ではなく、歓迎すべきものなのです。
でも「締め切り」はあまり好きではないという方が多いのではないでしょうか。言葉の響きも良くないし。私もその一人ですw
私たちの生活は締め切りに満ちあふれています。学生時代には学校のテストやレポート、社会人になってからは仕事の納期や企画書の提出、といった具合に。長きにわたり締め切りに追われて生きていると、締め切りが嫌いになってしまいますよね。
ここで押さえておきたいのは、これらは他人に課せられた締め切りであるということ。他人に強制されると従いたくない。そんな気持ちが生じるのもある意味当然かもしれません。
明日に続けます。