ソワソワする瞬間
こんばんは。
トルコを旅した時のワンデイツアー。
そこに、ロシア人と思われるご家族が参加されていまいた。
そのツアーは、自然の中を散策する行程も含まれていたのですが、そのご家族のお父さんが懐から何かを取り出す場面に出くわしました。しかも何度も。
気になった私は、気付かれないように、そのお父さんに注目していました。もしお父さんがまたその動作をしたら、手に持っているものが何なのかを見てみよう、と。(こんなことよりもツアー自体を楽しむべきですね…)
そしてその機会はすぐに訪れたんです。
お父さんが懐からおもむろに取り出していたのは、ウオッカの小瓶でした。
「ロシア人といえば、アルコール依存だな。彼らはいつもウオッカを手放さずに、一日中飲んでいるに違いない」
以前ブラックユーモア大好きなオランダ人の友人が言っていた、この冗談が影響したのか、「この人たちはロシアの方だな」と確信したのですw
ツアーの道中では、彼らと話をすることはありませんでした。ご家族での時間を楽しまれていたので、あえてその中に入っていくのもはばかられたんです。
ツアーが中盤に差し掛かり、ランチの時間がやってきました。
レストランというか、こじんまりとした食事処のような建物の屋外に用意されているテーブル席の数々。各々のテーブルに座るのは4~6人程度といった感じ。
ツアーの参加者はガイドさんから、好きなテーブルに座るように促されます。
一人旅での参加者にとっては、このタイミングはソワソワするんです。人によってはワクワクするでしょうか。
ツアーに参加しているのは、カップルや家族、もしくは数人の友人グループのことが多い。当然ながら、彼らはグループでテーブルを囲む。一人参加者は、いずれかのテーブルの一席に座る。つまり、どこかのグループによそ者が一人加わる格好になるんです。
人見知りの人にとっては、これは少しイヤ~な感じがするものでしょう。逆に、社交的な人は気にせずにどんどんそのグループになじめる絶好のチャンス。もともと私は前者のタイプなのですが、旅を重ねてすっかり後者のタイプに変わりました。
実際のところ、「見知らぬグループと同じテーブルに座り、食事を共にする」という経験の積み重ねが、物怖じしない心を作ってくれたと思います。何事も慣れというのは大切なんですよね。
「どのテーブルに座ろうかな~」と少し考えているうちに、それぞれのグループはどんどんテーブルを選んで席に座っていきます。
気づくと、あるテーブルにしか席が空いていないという状況になっていました。
明日に続けます。