稲垣えみ子さんの「食」をまねてみた -ぬか漬け編-
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
その生き方に憧れを感じる存在、稲垣えみ子さん。
彼女の生活、生き方、考え方については書きたいことが山ほどあるのですが、「食」について筆を進めていきますね。
稲垣えみ子さんに触発されて、私が最初に試したのは「ぬか漬け」でした。
自分が小さい頃はぬか漬けは日常にありました。母親がぬか床をかき回していた光景を今でも思い出せます。
でも、当時は漬物には興味はありませんでした。むしろ「またいやな臭いがするものをかき混ぜているな~」「漬物自体も少しいやなにおいがするよな~」というふうに、ちょっとした嫌悪感すら抱いていた対象でもあったかもしれません。
大人になってからもそれほど気にしてこなかったんですが、すっかり酒飲みになって、そして何年も歳を重ねていって、いつの間にか「お新香」を居酒屋で頼むことが常になっていたのですが。子供のころは好きでなかったものが大人になって欲するようになる。そんな存在の一つなのかもしれません。
でも、お新香は居酒屋で頼むものであって、家で食べるものではなかった。スーパーでお新香を買うという選択肢は存在しなかった。ましてや、自分で漬けるなどといったことは考えたこともなかった。
それが「漬物やりたい!」と思わされてしまったのですから不思議です。もしかしたら、歳をとって身体がもっともっと漬物を欲するようになってきているのかもしれません。
ぬかについて調べて、評判の良かった「河村さんちの鉄粉ぬか床」をAmazonで購入。大きめのタッパーも購入し、初めてのぬか床を作ったのが2年前の5月でした。
「よ~し、これから漬物生活を満喫するぞ~」と意気込んでいたものの、その年の夏を越すことなく挫折しました…。たったの数か月での挫折。情けないですねw
ぬか漬け生活で一番やってはいけない、「ぬかを腐らせる」をしでかしてしまったんです。
日本の蒸し暑い夏に常温で保存することに不安を感じた私は、冷蔵庫に保管していたんです。そのほうが保存に適しているだろうと。ネット情報でもそんな風に書かれていたと思います。
でも、冷蔵庫に入れたとしても、それなりに手入れをしないといけないんですよね。元来の無精者の私。ぬかをかき混ぜるというのが面倒くさい。でも、「数日に一回くらいならできるかな~」と思っていたんです、ぬか漬けを始める決意をした時には。
残念ながら、ぬか床は数日も待ってくれなかった。毎日大量の水分が表面に浮かんでくる。「このままにしておいてはまずいな」と思いつつも、手でかき混ぜるのをめんどうに感じた私は、スプーンでかき混ぜてはいたんです、最初の頃は。
それがついうっかりと数日放置してしまったら、カビが発生!
それでもまだ再起は可能と思われました。カビの部分を取り除いて、再生を試みる。だけど、その後も毎日は手入れができずに、取り返しのつかない状況に。それで止めてしまったんです。
もう一度トライしてみようかな、とひそかに思ってはいます。まだぬかを使い切っていないので、前回の反省を踏まえて捲土重来を果たそうかと。