的を射た回答にスカッとする
こんばんは。
今日から、楠木建さんの『好きなようにしてください』からの学びに話を戻します。
楠木建さんが論を展開する「大人」と「子ども」についての定義に「なるほど!」と唸らされたので、ぜひともご紹介させていただきたい。そう思っています。
その話のきっかけとなる、一つの相談を改めて記載します。大手メーカーに勤める課長の、部下への対処法についての相談でした。
仕事ができるとは言えない部下が社会人大学院に通い始めて、残業をしなくなる。ちょっと仕事を頼むと「すみません、大学院があるんで」と断られてしまう。仕事ができるとは言えない部下がなぜマネジメントをわざわざ外に習いにいくのか?そのこと自体もややイラっとするうえに戦力にならない事実が追い打ちをかけます。私はどのように対処したらいいでしょうか?
この相談に対しての楠木建さんのご回答は痛快でした。
部下が業務時間外の私生活で何をしようと、上司が何か言う筋合いのものではない。
あなたが「仕事ができない」と思う部下を育て、戦力にする。それが上司であるあなたの仕事。
まさにその通りですね。
「人間関係を良くするように努めましょう」とか、「部下と心を開いて話をしてみましょう」とか、そんな中途半端な(?)アドバイスではなく、ズバッと言い切る。気持ちいいですね~。
こうやって、ぐうの音も出ないほど、的を射た回答がなされるとスカッとしませんか?
まあ、相談した本人にとっては、納得いかない部分は残るかもしれません。でも、それまでの凝り固まった考えから抜け出すきっかけにはなると思います。
第三者、つまり、この相談と回答を傍から見ている私やあなたにとっては、何も失うものはありません。こういう回答は小気味いいですよね~。
たとえ的を射た回答でなくても、断定的に言われると思わず納得してしまうこともあります。
納得まではいかなくとも「ほー、それも一理あるな」と思ってしまったりする。それが、こういった公開型(?)の人生相談に顕著に現れる特徴のように感じます。
新聞や雑誌に寄せられた相談に、識者や著名人が答える。これはある種のエンターテインメント、娯楽なのかもしれません。識者の回答が、凝り固まった主観に基づいて、一方的なものであったりしても、それはそれで面白いものです。
一方で、相談者は本当に解決策を求めているのかな~とも感じますが。
少し話が逸れてしまいました。
楠木建さんのご回答は、的を射ていた。
「その通りだ!」と心の中で叫んだくらいです。
このご回答だけでも大満足なのですが、その後に(いつもながら)脱線話、というか余談が続くのですが、これが秀逸なんです。
明日に続けます。