人生を生き易くする秘訣
こんばんは。
楠木建さんは「世の中は好き嫌いでできている」と看破されます。
本当は世の中の九割は「好き嫌い」でできています。にもかかわらず、それを勝手に良し悪しの問題だととらえてしまうので、「大学院に通ったって意味がない」とか、評価したり意見を言いたくなったりする。
続く文章がこちら。
人はそれぞれ自分の好き嫌いで生きています。「人は人、自分は自分」です。自分と反対の考えの人がいても、イラっとはしません。「へー、そういう人もいるのか。世の中は面白いねえ……」と受け止めるのが大人です。前に「怒るな、悲しめ」の原則の話をしましたが、「怒るな、面白がれ」が大人の流儀です。
いかがでしょうか。
あなたは「面白がる」ことができていますか? 私は決して「大人」とは言えませんね…、残念ながら。
「人は人、自分は自分」と考える。
これは大人の条件であるだけでなく、人生を生き易くする秘訣でもあります。他人のことを気にせずに、自分の人生を生きる。人生を楽しむ姿勢でもありますね。
少し気分を害しながらも「気にしないように踏ん張る」ことができれば、大人と言えるでしょう。カッとする衝動を抑えることができるかどうか。これが子どもと大人の違いともいえるかもしれない。
でも、楠木建さんはもっと高いレベルで、「大人」を考えられているんです。
「へー、そういう人もいるのか。世の中は面白いねえ……」と受け止める
この「面白がる」ができるかどうか。これが大人の条件なんですね。
前に「怒るな、悲しめ」の原則の話をしましたが、「怒るな、面白がれ」が大人の流儀です。
「怒るな、悲しめ」の原則については、このブログでもお伝えしました。この原則を自家薬籠中の物にすれば、人生は格段に生き易くなる。そんな原則でした。
「怒るな、面白がれ」もこの原則に準じますね。
「悲しむ」と「面白がる」は真逆の感情表現かもしれませんが、他人を「冷静にみる」という点では共通しています。他人の言動に心を揺さぶられるのではなく、他人と同じレベルで短絡的に感情に任せるのではなく、一段高いところから、他人を冷静に見る。だからこそ、その他人を可哀そうに感じたり、面白がったりできる。
言い換えれば「そう考えられる余裕がある」。
これが大人と言えるのかもしれません。
この「余裕」は、「幼児性」の中身の三つ目とも大きく関連しているように思うのです。
明日に続けます。