ジョークに何を求めるのか?
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
「面白いことを言いたい」
「面白い人と思われたい」
多くの人がそう望んでいると思います。特に関西の方はそうかもしれません。お笑い芸人なみの切り返しを求められたりしますからね、日常においても。大阪に住んでいたことがあるので、そのプレッシャーは分かりますw
でも「面白いから何でもいい」というわけではないんです。何か突飛なことや奇抜なことは人の注意を引き付け、笑いを誘うかもしれません。でも、それは、驚きとともにあらわされる一瞬の笑い。その後は後味が悪かったりする。悪趣味な笑いだったりもする。あなたはそんな笑いを求めますか?
Patriciaさんの文章を続けますね。
Don’t fall for the idea that something needs to be “way out” or whimsical to be creative.
クリエイティブであるためには、抜群であったり突飛であったりしなくてはならない。そういった考え方に引っかかってはいけません。
Getting a laugh is easy – trivial, actually.
笑いをとるのは簡単である、実際にはささいな、つまらないことである。
これは賛否が分かれるところかもしれませんね。「笑いをとるのは簡単じゃないよ~」と思う人もいるでしょうから。求められる笑いのレベルが高いほど、そう思う確率が高いかもしれません。この点、関西人の方は大変だと思いますw
実際には、笑いをとるのはささいなことである。これはどうでしょうか? 「笑いを軽く見やがって」と思う方もいらっしゃるかもしれません。特に関西の方は素直には頷けないかもしれませんねw でも、その本当の意味することは次の文章を読めば分かりますよ。
Anything unexpected seems funny.
思いがけいことはなんでもおかしく思える。
そうなんですね。私たちは、何か想定外のことが起きたときに、そこにおかしさを感じるんです。ハプニングに心を持っていかれてしまうんです。
裏を返せば、そういうことをすれば、突飛なことや奇抜なことを言ったりやったりすれば、笑いをとるのは難しくないんです。もし、あなたが求めているものが、その種類やレベルと問わない、単なる「笑い」であれば、そんなに難しくないんです。個人的には、私はこういう笑いを求めたくありませんが。
Patriciaさんも手厳しいです、この手の笑いには。冷静にその性質について分析されています。
This kind of humor is like a sugar hit. It gives a temporary lift, but it is a poor diet and won’t nourish artistically.
この手のユーモアは、シュガーヒットのようなものである。砂糖を食べたときのようなもの、つまり、一時的にハイになるだけである。実際には、栄養価が乏しく、何も与えてくれないのである。
砂糖に喩えているのが分かりやすいですね。砂糖は一種の麻薬とも言えます。「Sugar high」という言葉もあるくらいですから。一時的には気分を良くしてくれるけれど、ただそれだけ。その後に何ら好影響を与えない。むしろ、その後も依存してしまうようになる。
ここまで言われても、あなたはこんな「笑い」を求めますか?
明日に続けます。