「make jokes」ではなく「make ○○○○○」
こんばんは。
Patricia Ryan Madsonさんの『improv wisdom Don’t Prepare, Just Show Up』で書かれていた、ユーモア、ジョークについての記載から「笑い」について考えています。
「笑い」には「クリエイティブティ」が求められます。でも「笑い」が取れるからと言って、それが必ずしもクリエイティビティによってもたらされるわけではないんですね。
そこを勘違いして、浅はかな「笑い」を求めることに、Patriciaさんは苦言を呈しています。
No one wants to be thought unimaginative.
私たちは誰もが「イマジネーションのない人だな~」とは思われたくないものである。
The audience believes that ideas that seem ordinary or that “make sense” reflect a lack of creativity.
私たちは、ありふれたことや、分かりやすくて、当然と思えるようなことを言うのは、クリエイティブティが欠如していることの表れだと信じている。
I call it “the fallacy of the fried mermaid.”
「奇抜なことを言うのがクリエイティブ」と思うこと。これは間違いなのだ。
Don’t fall for the idea that something needs to be “way out” or whimsical to be creative.
クリエイティブであるためには、抜群であったり突飛であったりしなくてはならない。そういった考え方に陥ってはいけません。
Getting a laugh is easy – trivial, actually.
笑いをとるのは簡単である、実際にはささいな、つまらないことである。
Anything unexpected seems funny.
思いがけいことはなんでもおかしく思える。
This kind of humor is like a sugar hit. It gives a temporary lift, but it is a poor diet and won’t nourish artistically.
この手のユーモアは、シュガーヒットのようなものである。砂糖を食べたときのようなもの、つまり、一時的にハイになるだけである。実際には、栄養価が乏しく、何も与えてくれないのである。
そして、今日お伝えしたい文章がこちら。Patriciaさんの主張の結論です。
If you give up making jokes and concentrate on making sense, the result is often genuinely mirthful. Besides, making sense is a lot more satisfying in the long run. Give the obvious try.
ジョークを言おうとすることを諦めて、意味を成すことを言うことに集中する。これが本当に、真の意味で、愉快で楽しい状況をもたらすのです。さらには、意味を成す、意味が分かる、道理に合っているのは、長い目で見れば、もっと有意義で、充実したことなのである。明らかなこと、当たり前と思えることを試してみよう。
突飛なことや奇抜なことを言って笑いをとりたい。このことに捉われるのではなく、当たり前に思えることでも、しっかりと意味を成すことを言うことに集中する。
無理をしておかしいことを言うのは、本当の自分を出していないことにつながるかもしれません。本心から言いたいことではなく、自分を偽って、自分ではない他人を演じているとも言えるかもしれません。それよりも、あなたが当たり前に思えることで、しっかりと意味を成すことを言う。これは、ありのままの自分を出すことと言えるでしょう。
結果的に、周囲に笑いを、陽気で楽しい気分をもたらすことがあるのです。なぜなら、私たち一人一人がユニークな存在だから。あなたのあたりまえが、他者にとっては想定外のことがある。だから、本当の自分を出す、ごまかさない。
ありのままの自分を出していきたい、と思います。