日本の常識は世界の…
こんばんは。
異国の地でトラブルに巻き込まれる。
その瞬間は焦りまくります。初めて訪れた場所で災難にあうと、どうすればいいのか分からない。
そんなことにならないために準備をしっかりと行った。でも、思う通りにはいかないことがある。「旅」はそんな機会にあふれていますよね。
私が初めての欧州長期滞在で、鉄道を利用した時もそうでした。
オランダのSchipholからパリNord駅へThalysで移動。地下鉄で同じパリのMontparnasse駅へ移動し、その後そこからフランスのブルターニュ地方へとTGVで移動する予定でした。
「初めて」には不安がともないますよね。
初めて降り立つ異国の地での移動にともなう不安。
その不安の種類にもいろいろありますが、そのときに私が感じていた一番の不安は「チケットを買い損ねて電車に乗り遅れる」というものだったんです。
チケットカウンターが混んでいたら、欲しいチケットが買えないかもしれない。
自販機で買う場合に、操作方法が分からなくてチケットを変えないかもしれない。
そんな不安を感じていました。
その不安を解消するには?
当日にチケットを買うのではなく、あらかじめ買っておく
というのがベストだと思ったんです。
ということで、私が取った手段は
・SchipholからNordのThalysのチケットは前日までにSchipholのチケットカウンターで購入しておく
・Montparnasseからブルターニュ地方へのTGVのチケットはネットで購入しておく
の2つでした。
当日にあたふたしないために、事前に策を打っておく。
これは有効だ! そう思っていました。
とはいっても、この事前の準備も簡単ではなかったのですが。
チケットカウンターでの事前購入は特に問題ありませんでした。でも、ネット予約は難しかった。自分一人では良く分からないので、現地の人に聞きながらなんとか対応しました。
そして、この2つの手続きを完了した時に、安堵の感を覚えました。
「これで明日からの移動は問題ないな~」と。
そのときは「電車が遅れる」可能性を考えていなかったんです。
日本で生まれ、日本だけで生活していると、「電車が遅れる」というのは一大事です。基本的には電車は定時で運行される、というのが通常ですから。
実際に遅れることはありますよ。巻き込まれたことも何度もあります。でも、その頻度は限られていた。「遅れる」というのは「例外」という固定観念があったんです。
定時に運行できないと、鉄道会社が「申し訳ない!」という姿勢を全面に出す。まあ、それが表面的なものであったとしても。でも、それは日本だけの常識だったんです。
そのことを欧州で初めての鉄道旅行で思い知ることになりました。
明日は、その詳細の話に戻ります。