淡い期待は、やはり淡かった…
こんばんは。
初めての欧州高速鉄道の旅。オランダからパリへ、そしてパリからブルターニュ地方へ。ThalysとTGVの2つの高速鉄道のチケットは事前に手に入れていた。
パリの北の窓口はNord駅。そして、パリからフランス国内へ移動する拠点はMontparnasse駅。NordからMontparnasseへはメトロで移動する予定。
パリのメトロも初体験だったので、想定される移動時間より余裕を持つことに。
用意周到のはずでした。
でも、そううまくはいかなかった。
オランダのSchipholからパリのNordをつなぐThalysという高速鉄道が遅れることを想定してなかったんです。
いつまでたっても電車が来る気配がない。ホームの掲示板にも表示が出てこない、発車時刻の5分前になっても。
周囲の人々の中にも、同じ電車に乗る人がいたはずです。でも、だれ一人焦っているようすがない。
ホームのはるか遠くにスタッフと思しき人を見つけ、
「〇時発のThalysに乗るのだが、遅れているんですか?」
と問いかける私に
「15分くらい遅れている。」
との素っ気ない対応。あたかも「遅れる」ということが当然かのような対応、という風にも感じられました、私にはw
乗客と思しきほかの人たちも平然としていた。つまりは、「遅れ」は腹立たしく思うことではなく、有りうることだったのでしょうね。
電車を待つ乗客の中で、ただ一人焦っていたのが私でした。
「15分遅れるとなると、NordからMontparnasseへの移動がギリギリになってしまう!」
それでも、なんとなるタイミングではありました。
でも、そう簡単にはいかないんですよね、こういう時は。
定刻より10分過ぎたころに、ようやくホームの掲示板に電車の情報が。
そこには「定刻より30分遅れ」と書かれているではありませんか!
「これだと、MontparnasseからのTGVの発車時刻に間に合わない!」
焦った私は、ホームにいるスタッフと思しき人に話しかけます。
「パリNordへ移動した後に、Montparnasseでフランス国内を移動するチケットを予約している。だが、Thalysが遅れたせいで、その電車に間に合わない。どうすればよいのか?」
「それは、ここではどうにもできない。パリについてから確認してくれ」
おっしゃる通りで反論の余地がありませんw オランダの電車の遅れとフランスTGVとは直接関係ありませんから。
でも「もしかしたら、チケットを交換してくれるかもしれない」という淡い期待があった。ダメ元でそう聞いてみた。でも、やはり、その期待は一瞬で消え去りましたw
「よし、パリに着いたら交渉だ!」
覚悟を決めた私は、ようやく到着したThalysに乗り込みます。
明日に続けます。