オジさんはなぜ威張るのか?
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
楠木建さんの『好きなようにしてください』。
この著作から私が取ったメモについて紹介しています。楠木建の書籍はほぼすべて読破しましたが、その中でも、この一冊が大好きです。楠木建節があふれるほど詰まっています。
「大学教授が書いた本」というと堅苦しくて非実用的なんだろうな~という偏見がある方こそお読みいただきたい。その思い込みは木っ端みじんに砕かれること保証いたします。未読の方はぜひ読んでいただきたいと思います。
今日は、男の性(さが)についての、文章をご紹介していきます。
この洞察も見事だな~と唸らされます。
若い女性から「なぜオジさんは威張るのか? 傲慢なオヤジを謙虚にさせる方法はないか?」との質問に楠木建さんが答えるという章。
まず、この質問自体が面白い。
あなたも周囲のオジさんの威張りに不愉快な気持ちを感じたことがありませんか。これは、多くの人が感じていると思います。
「オヤジの威張り」は会社において顕著に現れます。会社勤めをしている人は骨身にしみて感じていると思います。でも、それが感じられるのは会社においてだけではないですよね。
何かしらのコミュニティ、例えば、町内会、マンションの組合、学校父母の集まり、といった地域的なものから、趣味のサークル、塾、サロンといった、自身で選択して身を置くものまで、「オヤジの威張り」はすべての集団の中で見られます。
その集団に男性がいる限り、「オヤジの威張り」は存在します。
あからさまに示されて、周囲が「嫌な気分」を感じることもあれば、そこはかとなく示されて「嫌な気分」を感じることもある。いずれにしても、「嫌な気分になる」んですね、威張りを感じてしまうと。
会社が他の集団と少し異なる点は、ある程度「威張り」が許容されているという点。あり方がフラットではなく、上下関係ありきの集団ですから、上に立つものの「威張り」があって当然、控えめに言っても「あっても仕方がない」環境にある。
この質問者さんの気持ちは分かるような気がしますw
威張り大会とでもいうような、威張りの応酬の現場にいると、ハラハラドキドキすることもありますよね。自分がまったく無関係であれば、それを冷静に「面白く」観察することはできますが、自分もその応酬の渦に巻き込まれていたら大変です。
また、一人の人が延々と威張り続ける場にいるのも気分が良くない。あからさまに威張る人、威張りたい人というのがいて、いつもその「威張り」の感情をあらわにすることを怠らない。控えめな感じを出しつつも「威張り」を隠し切れていない、そんな場面もありますが。周囲の迷惑を考えられない人もいるものです。
この「オヤジの威張り」にどう対処すればよいのでしょうか?
明日に続けます。