作品を読んでいる、という気分になっていった
こんばんは。
憧れの先輩が進めてくれたJeffrey Archer。
Archerの代表作の一つでもある『Kane and Abel』を読み始めるも、一向に前に進まないw
分からない単語ばかりで、それらを調べているだけで、どんどん時間が過ぎていく。
その状況を彼に伝えるとこんなコメントが返ってきました。
「そうか。英書を読み慣れていないと、最初はなかなか厳しいかもしれないな。もしかして、知らない単語は全部調べてる?」
「はい。その都度調べています。それに時間がかかってしまいまして。」
「一語一語調べていたら、進まないよ。調べるのを止めて読み進めてみたほうがいいよ。正確ではないとしても、何となくはわかるよね。それでいいんだよ。いちいち単語は調べない。」
「でも、それだと物語をしっかりと理解できないよう気がします。特に出だしはしっかりと理解しないといけないですよね。」
「そうか。真面目だなw まあ、一回試してみなよ。単語の意味を調べずに読み進めることを。小説は楽しんでこそ読む価値がある。Archerを勧めたのはその面白さにあるんだから。そして、君にはArcherの作品を読めるだけの基礎力はあると思っている。だからこそ勧めたんだよ。誰にでも勧めているわけではないんだよ」
彼が行ってくれた最後の言葉。
「君にはArcherの作品を読めるだけの基礎力はあると思っている。だからこそ勧めたんだよ。誰にでも勧めているわけではないんだよ」
これに嬉しくなってしまった私は、彼のアドバイスに従うことにします。
土日にそれぞれ4時間ずつ、計8時間ほどをかけて『Kane and Abel』と向き合ったでしょうか。人生でこんなに英書に時間を注いだのは初めてでした。正確に言えば、日本語で書かれた小説もこんなに長時間立て続けに読んだこともなかった。それだけ、彼の言葉に舞い上がっていたのかもしれませんw
分からない単語が出てきても、辞書は使わずに、何とか意味を類推する、前のページに戻って意味を再度類推する、ということを繰り返していると、やはりなかなか前に進みません。疲れ、そして焦りを感じますw
「やはりうまくいかない…」
「自分には無理なのか…」
それでも何とかしがみついていると、気づいたことがあった。
それは、辞書を引きながら読むよりも、確実に時間を削減できているの、ということ。書籍から一度離れてまた戻る、という動きがないので、Archerの文章にのみ集中していることも確か。
そして、実際のスピードはともかく、スピード感はかなり違っていました。作品を読んでいる、という気分になっていったのです。
明日に続けます。