これが私にとってベストタイミングであった
こんばんは。本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
Nassim Nicolas Talebさんの『Black Swan』。
この書籍が発刊されたのは2007年です。私が手にしたのは、それよりも10年近く後でした。
今思うと「なぜ、もっと早く読まなかったんだ!」と後悔しています。
でも、これが私にとってベストタイミングであったのだな、とも思います(そう思うようにしています…)。というのも、タレブさんの英語はかなり難解だから。
2007年の段階では、彼の英語を読み取る能力はなかったように思います。その時期には英語多読に目覚めていたとはいえ、まだまだ修行中の段階。到底私の手には負えなかったと思います。
タレブさんの英語が難解、と書きましたが、正確に言うと少し違います。英語だけでなく、彼の思考が難しいのです。邦訳された「ブラック・スワン」を読まれた方は分かると思いますが、これを一読して理解するのは相当難しいと思います。日本語で読んでも難しい。英語だけの問題ではないのです。
というわけで、毎朝30分の英書時間では1~2ページくらいしか進まないという状況。理解しないと前に進みたくない、という思いが強い私は、粘り強く何度も何度も読み返したのでした。でも、読み返しても分からない部分は残る。そういう時は開き直って「分かったことにする」ことで、前に進みましたw そうしないといつまでたっても前に進みませんからね。こういう諦め(?)も必要な時があります。
こういう難しめの英書に取り組むのは、「英語多読生活」には欠かせないプロセスだと思います。でも、この選択をいつするのか、というのは重要なポイントだと思います。
まだ、「英書を読みなれていない」という段階では避けた方がいいかもしれません。「どうしても読みたい!」というのであればいいのですよ。でも「英語能力を向上させるために読もう」という考え方で安易に取り組み始めても、挫折する可能性が高いと思います。
タレブさんの著書はある程度英書に慣れた段階で取り組んだ方がいいと思います。
その域に達するまでは、もっと読みやすくて、軽いタッチの英書で多読に慣れていくことをお勧めします。
例えば、この著書。
Richard Bransonさんの自伝です。ご存じの方も多いと思いますが、ヴァージン・グループの創設者で会長の方です。
英語は難しくありません。でも内容はめっちゃ面白いです。Steve Jobsの自伝に味を占めてこの本を手にしたのですが、また違った趣を楽しむことができました。多読初中級だけでなく、すべての人にお勧めしたい著作です。
明日は、またタレブさんの話に戻ります。