説明文を読んだだけで興味が湧いてくる
こんばんは。
Nassim Nicolas Talebさんの『Black Swan』。
日本でもベストセラーとなった『ブラック・スワン』。この著書を読まれた方も多いと思います。
日本でこの書籍が発刊されたのは2009年のこと。原書である『Black Swan』は2007年4月にアメリカで刊行され、全米でベストセラーに。
この2年の差というのは大きいです。翻訳版を待っていたら2年も遅れてしまうということですから。英書(原書)を読む大きなメリットのひとつが、ここにあるのですよね。いち早く最新の情報を、最新の「知」を手に入れるには、英語が必要不可欠である、ということの証左といえるでしょう。
現在の2020年代は、2000年代に比べれば、このような情報入手のズレ(情報格差)は縮小しているかもしれません。でも、その差は依然としてあると思うのです。あなたはどう感じられますか?
この書籍は「人間には不確実性を扱えない根本的な欠陥がある」ことを解明した書籍、という評を受けています。
この本が脚光を浴び、ベストセラーになり、そしてタレブを一躍有名にしたのは、この書籍が「サブプライムローン危機」が発生する前に発刊されていたから、と言えます。
Amazonの説明分を見てみましょう。これを読むと、この本を「読みたい!」と思うこと間違いなしです。
原書が刊行されたのは2007年4月。前著『まぐれ』同様、発売直後から、人間の思考プロセスに潜む根本的な欠陥を、不確実性やリスクとの関係から明らかにして、経済・金融関係者の話題をさらった。さらに、「サブプライムローン危機」が発生すると、「誰一人予想もしなかったインパクトのある事象」が起こる原因を原理的に明らかにした書として爆発的に読まれ、全米で150万部超の大ヒットを記録している。
そして「ブラックスワンとは何か?」に関しても、Amazonの説明文からおさらいしましょう。
「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?
むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者など一人もいなかった。ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。白鳥は白いという常識は、この新しい発見によって覆ってしまった。
「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。タレブによれば、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。一つは予測できないこと。二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。そして三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、実際よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられたりすることだ。
どうでしょうか。興味をそそられませんか。
私は、この説明文を読んで、もう一度この書籍を購入しそうになってしまいましたw
明日に続けます。