「行動と見識」KOUSHIのブログ

行動と見識で人生を豊かにする

なぜ私たちは彼に惹かれるのか?

 

こんばんは。

 

Nassim Nicolas Talebさんの『Black Swan』。

そして

ナシム・ニコラス・タレブさんの『ブラック・スワン』。

 

この作品を読破するのには数カ月を要しました。

でも「苦労した」とか「疲れた」という感情とは全く無縁でした。「もっと読みたい!」という気持ちが強くて、要した時間は全く気にならなかった。こういう本に出会えるのは本当に幸せです。

 

前にも書きましたが、日本語版の『ブラック・スワン』を読んだのは一回のみですが、それに対して原書である『Black Swan』は、その後3度ほど読み返しています。

 

時間をおいて読むと新たな気づきを得ることができる。以前は理解できていなかった部分がすっと腑に落ちることがある。あなたもこのような経験をされたことはないでしょうか。

まあ、私が単純に忘れっぽいだけなのかもしれませんw 今読んでいる洋書を読み終えたら、『Black Swan』を改めて読みたいと思っています、4回目ですね。

 

でも、言い訳かもしれませんが、タレブさんの本を一回読んだだけですべてを理解できる、また記憶できる、という人はなかなかいないのでは? とも思います。

 

こういう理解にかなりの労力と時間を要する。でも、それが苦痛ではない。そんな著作を読み込んでいくのは本当に贅沢な時間だと思います。私にとって『Black Swan』はそんな作品の最たるもの。そして、あなたにもそういう存在になると思います。ぜひ読んでいただきたいです。

 

タレブさんの魅力の一つは「フェアである」ということ。私は強くそのように感じます。

タレブさんが、他者を辛らつに(痛快に!)悲観したり、ケチョンケチョンにこき下ろしたりする背景には、彼が「フェアであること」を絶対のものと考えていて、アンフェアな人たちを許せない、そういう強い思いを持っている。

私だけでなく、タレブさんの言葉に耳を傾ける多くの人は、この信念の強さに憧れを感じているのだと思います。

 

人生には妥協がつきもの。生き難い人生を生き抜いていくには、どこかで妥協をしたり、他人に迎合したりする必要がある。

そんな甘い(悲しい)現実を認めて、自分を押し殺してしまった人が、タレブさんの強さに尊敬の念を持つ。そういう側面もあると思います。

 

サブプライムローンの破綻を言い当てた、という実績だけではない。その論理的で筋の通った主張だけではない。その痛快で辛辣な表現と行動だけではない。

彼の主張や表現の背景にある「フェアであることを尊重する」「自分の信念を曲げない」という「潔い生き方」に憧れの念を抱かずにはいられない。

これが、多くの人がタレブさんに魅了される一番の理由ではないか。そう思います。

 

 

 

 

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