人生を楽しむには?
こんばんは。
綾小路きみまろさんの『しょせん人生なんて自己申告』からの心に響く言葉。
今日から「役割について」の章に入っていきます。
まずは、次の文章から。
・人は皆、それぞれの「器」をもって生きています。形や大きさを比べるのではなく、満たすことに集中できる人が、人生を楽しめるのです。
人はだれ一人としては同じではありません。このことは分かっている。それなのに、私たちは他人と比較してしまうのです。
分かっているんじゃなくて、分かっているつもり。心の底からそう感じることはできていないのでしょう。
「自分と他人を比べる」にいいことはありません。苦しみや憎しみ、僻みや妬みという感情をもたらす元凶です。でも、比べてしまうのが人間の性というもの。ここを攻略できると生き易くなるでしょう。
人を「器」に喩える。これは分かりやすいですね。
器の形や大きさを比べてしまう。外見、地位、収入、資産といったものを比較してしまう。
そんなものを比べてはいけない。その器を満たすことに集中することこそが大事なんだ、と。
形や大きさにこだわるのではなく、自分というかけがえのない存在を大切にして磨いていく。これが人生を楽しくする。
「人生を楽しめる」という表現もいいな~と思いました。
自分の役割を満たすことで、人生が楽しめる。自分の役割に徹することが、幸せの鍵、ということですね。
誰もが「楽しく生きたいな~」と思っている。そして、楽しむための手段はいろいろある。おいしいものを食べたり、お酒を飲んだり。ショッピングをしたり、スポーツ観戦や映画鑑賞をしたり。気の置けない仲間と過ごしたり、家族と過ごしたり。
もちろん、こういうことも大切なのですが、もっと根本的なのが「自分の役割を果たす」ことなんだ、と気づきました。
あなたは自分の役割について考えたことはありますか? 恥ずかしながら、私はこれまで真剣に考えたことがありませんでしたw
他人と比較するのではなく、自分という個性を大切にする。自分という個が何をすべきか、何をできるかに集中して行動していく。
そうすることで「人生を楽しめる」。こんな発想はありませんでした。
周囲と比較して勝ろうとする。でも勝てない。僻んだり妬んだりして、負の感情を断続的に抱いて生き続ける。「楽しい」とは真逆の方向に行っていますよね。ある意味、分かりやすいですね。
他人と比べるのではなく、自分という一人の人間が担う役割を考えてそれに集中して生きる。これが、直感的に「楽しい」に結びつくのかどうかよく分かりません。実践して体感しないと理解できないのかもしれません。
「自分の器を満たすことに集中する」
生き方の指針としていきたいと感じます。
あなたはどう感じましたか?
奇跡 それは出会いの重なり
こんばんは。
綾小路きみまろさんの『しょせん人生なんて自己申告』の「出会いについて」の章。
昨日はこの文章をお伝えしました。
・エンパイアで腕を磨いて10年。日劇の人からお誘いをいただく。「猪俣公章リサイタル」で前座として漫談を披露。舞台裏でゲラゲラ笑ってくれたのが森進一。マネージャーからの電話で、森進一の司会者に。こうして芸人人生は大きく動き始めることになる。
その後に、日劇と猪俣公章さんについて説明しました(と言っても私がではなく、Wikipediaさんが、ですが…)。
これは1979年の出来事のようです。
日劇は1981年に閉館しましたが、戦後の日本興行界の象徴と言われてきた存在。日劇の舞台に立つことが、一流芸能人の証と言われたような存在でした。
そんな象徴的な存在との出会い。
「日劇の人のお誘い」は、まさに転機となる「出会い」であったと言えるでしょう。
司会者としての腕を見込まれて、お誘いがかかった。10年に渡る、噺家としての努力が、この出会いを導いた。
そして、猪俣公章さんは当時随一の作曲家。彼が育てた歌手は数多い。彼の名曲とともに歌謡界で活躍した幾多の歌手が、猪俣公章さんのリサイタルを催していた。
「日劇×猪俣公章リサイタル」という、当時最高の組合せの一つと言える舞台。これを手に入れるまでの10年間は無駄ではなかった。いや、この10年がなかったら、この機会は得られなかったのではないでしょうか。
そこで披露した漫談が次の出会いにつながる。
出会いの連続。人生がガラッと変わるタイミングは、いくつもの出会いが重なり合って作り出される。
その漫談を森進一が舞台裏で聞いていたというもの「縁」。大きな「出会い」です。
森進一さんは当時の大スター。猪俣公章さんの楽曲で数多くのヒット曲を世に送り出してもいた。その関係でリサイタルの場にいらっしゃったのでしょうか。
森進一さんがその場にいたというのも「運」。そして、きみまろさんの漫談を聞いたというのも「運」。リサイタルの主役である歌手が、わざわざ前座を聞くとも限りませんからね。
そして、その大スターをゲラゲラ笑わせることができた。これが一番大きい。
「森進一さんに漫談を聞いてもらえる場」を得たのは、幾多もの運と縁がなせた技かもしれません。でも、その機会を活かせたかどうかは決して「運」とは言い切れないでしょう。「実力」という要素がなくては、この結果はもたらされなかった。
この出会いによって、芸人人生が大きく変わっていった。
奇跡としか思えないようなこの重なり。本当に人生というのは不思議で、そして面白い。
そう感じませんか?
10年の努力があってこそ
こんばんは。
綾小路きみまろさんの『しょせん人生なんて自己申告』の「出会いについて」の章。
昨日は一つ目の出会いについてお伝えしましたね。
・新聞配達をしていた病院で患者さんと親しく話すように。その一人がエンパイアの営業部長。それがキャバレーでボーイとして働くようになったきっかけ。
今日は二つ目の「出会い」についての文章です。
・エンパイアで腕を磨いて10年。日劇の人からお誘いをいただく。「猪俣公章リサイタル」で前座として漫談を披露。舞台裏でゲラゲラ笑ってくれたのが森進一。マネージャーからの電話で、森進一の司会者に。こうして芸人人生は大きく動き始めることになる。
ボーイとして働いていたのに、ひょんなことから司会進行を任された。そこから10年間腕を磨き続けたきみまろさんに転機が訪れます。
この10年というのもポイントだと思うんです。
「努力」と「運」と「縁」が綾小路きみまろさんの人生にとって大切なパーツであった。このことは以前ご紹介しましたね。
この「10年」を「努力」と考えると分かりやすい。ただ単に幸運に恵まれた、ということではないんです。努力があってこその「運」と「縁」。このことをあらためて実感しました。
「森進一さんの歌謡ショーの専属司会者になった」ことについても、以前ご紹介しましたが、そのいきさつはこういうことだったのですね。
日劇、猪俣公章さんについても、Wikipediaさんにお世話になりましょう。そのほうが、この文章をよく理解できますからね。
日本劇場(にほんげきじょう、1933年12月24日 - 1981年2月15日閉館)は、かつて東京都千代田区有楽町に存在した劇場。日劇(にちげき)の通称で親しまれた。
1933年(昭和8年)竣工。戦時中の空襲による被災や、終戦後の占領軍による接収も免れ、半世紀近くにわたって日本興行界を代表する象徴のひとつとして存在した。
次の文章もWikipediaさんから。
1960年代後半頃までは、日劇の舞台に立つことが、一流芸能人の証となる憧れの地でもあった。
そして、猪俣さんについても。
猪俣 公章(いのまた こうしょう、1938年4月11日- 1993年6月10日)は、日本の作曲家・作詞家。
1964年、鈴木やすし『僕の手でよかったら』作曲家デビュー。1966年に森進一のデビュー作にしてヒット作となった『女のためいき』を作曲、その後も森に『港町ブルース』『おふくろさん』『冬の旅』などの大ヒット曲を提供する。他にもテレサ・テン『空港』、藤圭子『京都から博多まで』『女のブルース』、水原弘『君こそわが命』、五木ひろし『千曲川』など、数多くのヒット曲を提供して成功を収めた。
晩年は坂本冬美、マルシアを弟子入りさせ、自らの家に住まわせて育成したことで知られる。なお、猪俣は生前、歌手だけでなく、里村龍一や冬樹かずみなど、音楽作家の育成にも力を注いだ。
明日に続けます。
運と縁は「人」が運んでくる
こんばんは。
本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
綾小路きみまろさんの『しょせん人生なんて自己申告』から心に響く言葉をお伝えしています。
今日からは「出会いについて」の章。
これまでお伝えした文章の中で「運」と「縁」の大切さについて何度も触れてきました。
運と縁は「人」が運んでくるもの。人との「出会い」によって私たちの人生は大きく変わる。
このことを実感されている方も多いと思います。自身の人生を振り返ってもそう思います。転機は必ず人が運んできてくれた。そう実感しています。
綾小路きみまろさんはまさにこのことを体感された人生を送られてきました。
そんなきみまろさんの「出会いについて」の文章をお伝えしていきます。
・運命は出会いによって大きく変わります。昨日のあの人や、今日これから出会う人が、あなたの人生をまるっきり変えてしまうかもしれません。
・新聞配達をしていた病院で患者さんと親しく話すように。その一人がエンパイアの営業部長。それがキャバレーでボーイとして働くようになったきっかけ。
キャバレーでボーイとして働くことになった。これが芸人綾小路きみまろさんのスタートであったことについては以前触れましたね。
なぜ新聞配達のバイトがキャバレーのボーイに結びついたのか?
そう感じていた方もいると思いますが、ここでその経緯が示されました。こういうことだったのですね。
でも、ただ新聞を配達しているだけではこの縁はなかったと思うんです。
「患者さんと親しく話す」という能動的な行動があったからこその縁。ここは重要なポイントでしょう。「その一人」と書かれているように、何人もの患者さんと親しく話していた。その中の一つの縁が、キャバレーで働くことにつながった。
積極的な行動が「出会い」をもたらす。「運」と「縁」をも引き寄せる。
「出会い」が勝手にやってきてくれるわけではないんですよね。何もしていないのに「出会いがないよな~」なんて言っているのは愚の骨頂というもの。自分から動くことで、人生が回転していく。
この著作を読んでいて、自分に喝を入れられたように感じました。
自分は弱気になっていないか?
積極性が欠けていないか?
待ちの姿勢になっていないか?
と。
著作の文章に戻りましょう。
まさか、新聞配達先の病院にキャバレーの営業部長がいるなんて思わないですよね。当然狙ったわけではない。たまたまなんです。
でおも、この「出会い」が綾小路きみまろという一人の芸人誕生につながった。改めて、人生とは面白いですよね。
でも、この出会いだけで、芸人として成功できるかというと、そんな簡単な話ではありません。
中には一つの出会いから一気に成功者の地位を獲得してしまう、そんな人もいるかもしれません。
でも、綾小路きみまろさんはそうではなかった。これから訪れるいくつもの「出会い」を重ねることがなければ、芸人としての地位を確立することはなかったんです。
明日に続けます。
結局のところ「幸せ」を感じるかどうか
こんばんは。
本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
「成功」とは何か?
昨日は、世に言われる「成功者」の言葉をお伝えしました。
桁外れの成功者の方ばかりでしたので、感情移入しづらかったかもしれません。
また、あまりにも遠い存在である「大成功者」の言葉は、自分には参考にならないよな~と思われたかもしれません。
でも、世間の誰からも「成功者」と認められている人の考え方を知るのは貴重だと思うんです。
あなたが成功者になる過程において、もしくは成功者になってから、どういう思いを持つことになるのか、どんな思いを持つべきなのか、ということを、何となくでも知っておいたほうがいい。
そうすれば、思わぬ落とし穴にはまることを防げけるかもしれません。
先に挙げた大成功者の皆さんは、いずれもお金持ちです。
そんな彼らから「お金=成功」という声は聞かれませんでした。
実際には、お金に苦労していないので、特に成功とお金を紐づける必要性を感じないのかもしれません。「お金」を前面に出すと卑しく思われるので、そう言わなかったのかもしれません。あくまで想像ですが、これらの推測は当たっていると感じますw 人間の心理とはそういうものではないでしょうか。
でも、経済的に何の不都合もない人たちが語る「成功」は、経済的に困っている、苦しい人たちが思う「成功」よりも、真実を言い得ているかもしれない。偏見や思い込みがないという点において。そう感じませんか?
ここで注目したいのは、「幸せ」が欠かせないという点。
リチャード・ブランソンさん、ディーパック・チョプラさんは、「幸せ」という言葉をそのまま使っていますし、ウォーレン・バフェットさんは「愛されること」と言っています。これも「幸せ」という感情に結びつきます。
ビル・ゲイツさんと、スティーブン・R・コヴィーさんは直接的に「幸せ」について触れていません。自己肯定感に重きが置かれている気がしますが、自己肯定感は「幸せ」を感じる最も大きな要素の一つです。
結局のところ、私たちは「幸せ」であることが最も大事。
それが満たされるのが最も重要なんですよね。
経済的な成功と幸せは必ずしも一致しないんです。
セレブや資産家が「幸せ」かというと、そうでもない。お金はあっても不幸な有名人は山ほどいますよね。
逆に、お金はなくとも「幸せ」に生きている人も数多くいる。経済的に恵まれていなくても「幸せ」を感じることはできる。
成功は必ずしも経済的成功を意味しません。
「幸せ」を感じることができる状態を作る、その状態を生きる。このことこそが「成功」なのだと思います。
あなたはどう感じますか?
成功者は「成功」をこう考えている
こんばんは。
昨日は
「成功」とは何か?
について書きました。
富を得ること=成功
こういう考え方が広く受け止められているような気がしませんか?
「成功」が何を意味するのか。それには正しい答えはないと思います。人それぞれで捉え方が違いますから。
今日は、世に言われる「成功者」が「成功」をどう定義しているか見てみたいと思います。
まずは、ウォーレン・バフェット。
世界で1、2を争う資産家ですよね。
彼の考える成功とは?
バフェットの言葉を紹介しましょう。
「どれだけの人に愛されているかで、私は成功を測る」
そして、ビル・ゲイツ。
ウォーレン・バフェットと並ぶ世界有数のビリオネア。
成功の定義について聞かれた際に、彼はバフェットについて言及しています。
「ウォーレン・バフェットはいつも、成功の物差しは身近な人が幸せで、自分を愛してくれているかどうかだと語っている」
さらに、こう述べています。
「新しいものを生み出したと実感できるのもいい。何かを発明したり、子育てをしたり、困っている人を助けたり」
次に、リチャード・ブランソン。
リチャード・ブランソンは、イギリスを代表する起業家であり富豪。バージン・グループの創業者ですね。
彼の半生が書かれた自伝は面白いです。原書を読めば英語学習にもなり一石二鳥。英語自体も難しくありませんので、ぜひ読んでみてください。
彼の考える成功とは?
「本当の成功とはどれくらい幸せかだ」
まだまだ続きます。
続いては、ディーパック・チョプラ。
ディーパック・チョプラ博士のことはご存知でしょうか。医師であり作家である彼は、アメリカで大きな影響力を持っている方。
彼の著書もおすすめです。『富と成功をもたらす7つの法則』は世界的ベストセラー。成功したい人にとっては必読書の書です。
こちらも英書で読みたいところ。英語は簡単で読みやすい。ページ数も多くありません。英語は理解できても、その意味するところを理解できるかどうかは別の話ですが。
この書籍にこう書かれています。
「人生における成功は、幸せが継続的に広がっていくこと。価値ある目標を次々と達成していくことと定義できる」
最後に紹介するのが、スティーブン・R・コヴィー博士。
『7つの習慣』は全世界で2500万分以上売れています。私は原書と和訳版両方を読みました。おまけにAudibleで博士本人の語りも聴きました。こちらもぜひ英書で読んでいただきたいですね。
彼にとっての成功とは、「優れた人格を持つこと」です。
世界有数のお金持ちが口をそろえて「お金=成功ではない」と言っている。これは示唆的ですね。
「お金があるからこそ、そういうことが言えるんだろ!」と貧乏人はひがんでしまいそうですが…。
明日に続けます。