尋常ならざるクリアさ 小さな意思決定を意識する
こんばんは。今日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
昨日お伝えしたメモを再度お伝えします。
「トレードオフの本質からして、『何をするのか』よりも『何をしないのか』の判断のほうがよっぽど大切で、タフな意思決定。その時点で何かを失うことになるのだから。」
この言葉の後に、次のメモが続きます。
「『時間』は最もどうしようもない制約。凄い人は『何をしないか』というトレードオフの選択において、尋常ならざるクリアな基準の原則を持って生きている。」
先に挙げた、時間、お金、体力といった制約のなかでも、どうしようもないものが「時間」です。
書籍の中では、孫正義さんやイーロン・マスクさんといった、いわば超人のような人でさえも、1日24時間しか持ち合わせていないこと。その中で決断をしているのだから、こういう凄い人は、尋常ないクリアな基準の原則を持っているはずだ、とおっしゃっています。
クリアな基準の原則を持っていないと、次々と重大な決断をこなすのは難しい。この有無が凡人と非凡を分ける一つの重大な要素かもしれません。
企業経営における重要な決断をする立場になくても、私たちには、進路や仕事の決定、結婚といった人生の重大事に決断をする機会は訪れます。その機会に「何をやらないか」「何を失うか」を決断せざるを得ません。
また、このような重大事でなく、私たちのふだんの生活の中でも小さなトレードオフの選択をする機会は多い。
というよりは、それらのトレードオフの選択の積み重ねで私たちの生活が形作られているともいえるでしょう。
小さなトレードオフの選択において、どのような基準で意思決定を行っていくか。意識的な意思決定をすることで、決断力を鍛えていくことができるのでしょう。
意識せずに、その場その場で流されていては、積み上がるものはありません。
ここは本当に重要なポイントだと思います。
あなたは、日々の生活の中で、どのようなトレードオフの基準の原則をもっていますか?
「考えたことがない」という人も「時間」について考えてみれば、あなたも何かしらの基準を持っていることが分かると思います。それが意識的ではないとしても。
自分の行動を振り返り、無意識の基準を見つける。そして、それが有効でないとすれば新たな意思決定基準を掲げる。そして、その基準に則って、繰り返し決断を繰り返していく。たとえ小さな対象であっても、それらを蔑ろにすると、「原則」のレベルまでには至らないでしょう。そう強く感じます。
書籍の中で、楠木建さんがご自身の「何をしないか」の基準をいくつか示してくださっていました。
尊敬する人の私的な面をシェアしてもらえるのは本当にうれしいですよね。
明日に続けます。