「他人との比較が不幸をつくる」という一節
こんばんは。
綾小路きみまろさんの『しょせん幸せなんて、自己申告』の次の言葉をご紹介しました。
・何が幸せかなんて、人によって違うし、わからない。
そして、他人との比較について考えてみました。
他人との比較は不幸の源。
こう書き進めていくうちに、私はある著者のことを思い出しました。
その方は
楠木建さん
です。
楠木建さんは一橋ビジネススクールの教授で、経営書としては異例の30万部を発刊した『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010 東洋経済新報社)の著者としても有名な方。
このブログでは何度もご紹介させていただいている、私の心の師匠です。
『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』を手にしたのは、ある人にご紹介されたのがきっかけでした。その方にも尊敬の念を抱いていたため、「これは読まねば!」とすぐに書店に足を運んだのです。
分厚くてかなりの分量。なんと500頁を超えています。そして「経営書」というお高いカテゴリー。当時は、200頁ほどのビジネス書を好んで読んでいた時期でもあり、質・量とも自身の許容レベルを超える大作に感じられました。
読破するのに時間がかかりましたが、本当に面白い本。こんな視点があったのか! との気づきの連続でした。
その後、すっかり楠木建さんに魅入られてしまった私は、彼の著書を立て続けに読むに至ります。
どの書籍もお勧めなのですが、個人的には『好きなようにしてください:たった一つの「仕事」の原則』(2016 ダイヤモンド社)にはまりました。
その主張と語り口が面白く、時間を忘れて読みふけってしまったのです。
この『好きなようにしてください:たった一つの「仕事」の原則』は、NewsPicksで連載された「楠木教授のキャリア相談」が土台となっている書籍。読者の迷いや悩みに楠木建さんが答えるという仕立てです。
この本も分厚かった。400頁以上あります。でも、時間を忘れて読んでしまった。ページをめくる手が止まらないとはこのこと。楠木節が炸裂しており、楠木建さん好きにはたまらない一冊です。
この書籍の中にあったのが、
「他人との比較が不幸をつくる」
ということが書かれた一節。正確に言うと、このテーマについては何回かに分けて書かれていたように記憶しています。
私が取ったメモをご紹介します。
・嫉妬という感情は、人間にとって最も不幸で醜い心の動き。この感情は、人と比較することから生み出される。もう一つは自分自身についての有能感から。
明日に続けます。