凡人こそ「先行逃げ切り」を心がけたい
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
「追い込み」で勝つ。まことに爽快な勝ち方。その勝ちっぷりに多くの人が興奮します。また、あなたが当事者として追い込みで勝ったならその喜びは格別でしょう。
でも、「追い込み」は展開や環境の影響を受けやすく、実力を発揮できない可能性が高い。昨日はそんな話をしました。
今日も競馬に例えて話をすすめますが、あなたの競争・レース・人生に置き換えて考えていただきたいと思います。
こう考えた場合に「先行逃げ切り」のほうが有利に思える。
環境や展開による不利の影響を受けにくいという点で。
「単騎逃げ」と言われる、一人だけ独走できる場合は当然のことながら、先行集団にいるほうが馬群にもまれにくいので、自分のペースを維持しやすいし、経済的なコースもとりやすい。そして、最後の直線に入ったときも、他の馬に塞がれて前に出れないという可能性は低い。実力を発揮できずにレースを終える、ということが「追い込み」タイプに比べると少なくなるでしょう。
まあ、実際の競馬においては同じような先行馬が他にいたりして自身のペースを維持するのは難しかったりするのですが。
「先行」タイプがより有利に思えるのが「余裕を持てる」という側面。
先行することは「前半で貯金を持つこと」と言い換えることもできる。貯金があることが心の余裕を生み、無理をせず、伸び伸びと前に進むことにつながる。そうなるとより実欲を発揮しやすくなる。
さらには、戦いぶりが安定する。貯金があるから一か八かの戦法をとらなくても大丈夫。そして、前半の貯金を取り崩しても後半を何とかしのぐことができる。
例え「逃げきれ」なくても大負けはしないのが「先行」タイプといってもいいでしょう。実力が劣っていたとしてもある程度の成績はおさめることができる。環境に左右されて後方でレースを終えてしまう「実力馬」よりも良い結果を得ることも可能。
こう考えると、能力が劣っている、実力が不足している、と自覚している人こそ「先行」タイプであるべき、ということが分かりますよね。
先行することで、たとえ勝てなくても大負けしない、そこそこの成果を得ることはできる。追い込み型の実力者に勝てたり、そこそこ良い勝負ができたりする。
実力がないのに「俺は追い込み方だ!」と思うのが一番よくないでしょう。結局は終盤で追い込めずに最下位グループでレースを終えてしまうのですから。
実際には、自分の性格や置かれた環境、レースの種類によって、どのタイプが適しているか、どの戦法がとれるかは変わってきます。
でも、凡人を自覚する人ほど「先行する」ことを心掛ける。そうすることで、少なくとも大負けはしない。そう思います。