私のロシアとの接点 学生時代の出会い
こんばんは。本日もこのブログにお越しくださりありがとうございます!
私のロシアとの最初の接点。
それははるか昔、私の学生時代に遡ります。
接点といっても、ロシアを訪れたり、ロシアの方と出会ったりしたわけではありません。
出会ったのは、ひとつの小説でした。
それは『坂の上の雲』
司馬遼太郎さんの名作ですね。NHK大河ドラマをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
どんなきっかけで、この作品を読むに至ったのかはよく覚えていません。
読書が嫌いで、漫画以外の書籍とは距離を置いてきた学生時代の私ですが、歴史小説は読むようになっていた。
『三国志』や『竜馬がゆく』を読んだ流れで『坂の上の雲』にたどり着いたのかもしれません。
秋山兄弟を中心に、日清戦争、そして日露戦争へと突入していった明治時代を、正岡子規や、乃木希典、児玉源太郎、東郷平八郎といった魅力的な人物を織り交ぜながら描かれた歴史小説。
こう書いていて、改めて読みたくなってきましたw
本当に面白い作品で夢中で読みました。司馬遼太郎さんの作品の中でも一番大好きな長編です。
面白いといったものの、日露戦争は本当に悲惨な戦争であった。この書籍を読んで強く感じたのが、そして今でも心に残っているのが、この「悲惨」の重さ。多くの日本人が命を落とした。特に203高地の戦いは、兵士にとって本当に悲惨だった。
そして、もう一つ強く感じたことがあります。
それは「ロシアの弱さ」です。「ロシアの行き過ぎた楽観」だったのかもしれません。このことを感じたのを覚えています。
日本海海戦でバルチック艦隊を倒し、劇的な勝利を収めた日本。東郷平八郎の手腕によるところが大きいのは確かでしょう。その陰には秋山正之の存在があったかもしれない。
でも、それ以上にロシア側がだらしなかった。艦隊のジノヴィー・ロジェストヴェンスキー司令長官はもしかしたら無能だったかもしれない。でも、それ以上にこの艦隊をはるばる日本海まで派遣するだけで、しっかりとした戦略も戦術もなく、何の支援も与えなかったロシア本国がおろかであった。
司馬遼太郎さんの作品は、ノンフィクションではありませんから、正確な史実に基づいているわけではありません。いろいろと脚色されていることもあるでしょう。
でも、今回のウクライナ侵攻を見ていると、私が『坂の上の雲』から感じたロシア像と重なるのです。
当時もロシアは大国と言われていた。その後のソ連もまさしく大国でしたね。そして、現在でもロシアは大国として威厳を保ってきた(ように感じさせていた?)。
でも肝心なところで詰めが甘い。つまり、弱い。これは通底していると感じます。
個人的にロシア人は好きです。愛おしいとさえ思いますw
明日は、ロシアの方との個人的な交流体験についてお伝えします。