あきらめるしかなさそうですね…。残念ながら。
こんばんは。
首の座っていない赤ちゃんの仕草を無意識に真似る。
それは、女性の「媚び」という本能の発現である。
私はこんなことを考えたこともありませんでした。この女性の仕草にも気づいていませんでしたw あなたはどうですか?
当の女性も無意識であり意図的ではない。まさに本能的に赤ちゃんを模倣してるというのですから、悪気があるわけではありません。本能というのは、男にとっても女性にとっても質(たち)が悪いですね~。
男の「威張り」と女の「媚び」。この二つの悪しき本能。こうやって文字にするだけでも嫌悪感をいただきますが、本能なのだから仕方がない。現実を受け入れるしかありませんね。
この二つの「浅ましさ」がかみ合っているのだ、と楠木建さんはおっしゃいます。
・言うまでもないことですが、人間には素敵なところがあると同時に、浅ましいところもある。男性には「力を誇示したい」という浅ましさがあり、女性には「気を引きたい」という浅ましさがある。
・しかも、幸か不幸か、ここで需給が絶妙にかみ合っている。男が威張る、それが強いものにこびて気を引きたいという女性の本能にジャストミート。受給が溶け合って、絶妙のハーモニーを醸し出します。威張りと媚び相互強化の循環に突入。ますます男は威張って、女は媚びるという成り行きです(←僕の偏見かな?)
いや~、面白いですね。唸らされる洞察に加えて、畳みかける語り口の巧さ。
文章でこんなにも鮮やかに説得されることはあまりないので、心の底から感心してしまいました。そして「文章がうまくなりたい」と改め思いましたね。
・話は突然大げさになりますが、男の威張りと女の媚びとその結託、これが人間社会の不幸の淵源となっている、というのが僕の見解です。
・歴史的に見ても、男の威張りがなければ戦争もなかったことでしょう。ただし、威張りと媚びの結託がなければ、人間社会が活力を持たないのもまた真実でありましょう。
「結託」という言葉は、まさにこういう組合せに使うのですね。「お見事です!」と思わず独り言を言ってしまいました。
威張りと媚びの結託が人間社会の不幸の淵源。確かにその通りかもしれません。操れない「本能」が生み出す「不幸」。人間が過ちを犯してしまうのは「本能」によるのですよね。残念ながら。
・ことほど左様に、威張りは男の本能なので、相談者の求める「傲慢な中年男性を謙虚にさせる秘策」など残念ながら存在しません。諦めてください。
あきらめるしかなさそうですね…。残念ながら。
でも、楠木建さんは、私たちを見捨てはしません。この後、実践的なアドバイスを伝授してくださるのです。
明日に続けます。