妄想はどんどん膨らんでいく
こんばんは。
以前仕事を一緒にしたことがある旧友からの「久しぶりに会いませんか?」とのメッセージ。
「じゃあ、帝国ホテルのバーで待ち合わせというのはどうでしょうか?」
彼が待ち合わせの場所として提案してきたのは「オールドインペリアルバー」でした。
彼は地元に戻り事業を行っていました。でも近況は知らなかったんです。
「こうやって指定してくるということは、やつの行きつけの場所に違いない」
「帝国ホテルのバーが馴染みの店なのか?」
「帝国ホテルに泊まっているのか?」
「もしかしたら、事業を大きくして相当のお金持ちになっているんではないか?
と勝手な妄想が膨らんでいきましたw
待ち合わせ当日。私は少し早めに帝国ホテルに到着。帝国ホテルのバーを訪れるのは初めてだったので、事前に場所をチェックしておこうと思ったんですw
「オールドインペリアルバー」はそこにありました。これまで来たことがないバー。そして、彼が提案してこなかったら、一生訪れることがなかったかもしれない場所。
自分には敷居が高く感じられて、中に入りがたい雰囲気を感じる。
「ここは一流の人が集まる場所なんだろうな~」
と、そこに立ち尽くしていたとき、その旧友が現れました。
「あ、○○(私の名前)さん、お久しぶりです!」
実際に会うのは5年ぶりくらい。歳を重ねた分だけ容貌が変わっているのは当然ですが、それ以上に感じたのが、顔・表情の凛々しさと厳しさ。一言でいうと「経営者らしさ」が滲み出ているような感じ。
「やはり、事業家として大成しているに違いない」
と私の妄想は膨らみますw
「お待たせしちゃいましたか。さあ、中に入りましょう。」
彼の後に続いて、初めてオールドインペリアルバーの中へ。
いい雰囲気だな~。
厳かでありながら、決して居心地が悪いわけではない。そんな感覚を覚える。
まだ午後の3時くらいだったこともあり、店内のお客さんはまばら。これが、さらに開放感を与えてくれたのかもしれません。緊張感は和らいでいきました。
彼に誘われてテーブル席へ。バーといえばカウンターというイメージでしたが、常連はテーブル席を好むのかもしれない。そう思いながら着席します。
彼は軽やかに、かつ礼儀正しく私に向かって話し始めました。
「いや~。お久しぶりです。○○さん。このバーの雰囲気どうですか」
「久しぶりに○○さんと会う場としては、ここがいいと思ったんですよね」
「何を頼みましょうか? ○○さんはやっぱりビールですよね」
ビール党の私への気遣いがありがたい。しかも彼自身はお酒を飲まない、というか飲めない。それなのにバーを待ち合わせ場所にしてきた、彼の心遣いへ改めて感謝の念を覚える。
それ以上に感じたのが、彼の「常連っぷり」。帝国ホテルのイオールドンペリアルバーを普段使いしているような雰囲気が伝わってきます。。
「あ~、やっぱり、やつは遠い存在になってしまったんだな~」という思いを新たにw
明日に続けます。