アーチャーの正体は Jeffery Archer
こんばんは。
「どうやったら英語が上達するのでしょうか。ガイジンが話している英語を理解するのが難しくて、商談以前のレベルです。どうやったらリスニング力をあげられるのでしょうか?」
と質問をした私に、彼はこう答えました。
「英語を理解できるようになるには大量に読むことが一番だよ。英語の小説を読んでみたらどうだろう。アーチャーなんか面白いよ。」
彼からアドバイスをもらえたのが何よりも嬉しかった。
「よし、やるぞ!」と決意するものの、彼が言っていることが良く理解できていなかった。
「アーチャーってなんだ?」
その晩、私はさっそく「アーチャー」についてググります。
Jeffery Archer
イギリスの小説家であり政治家でもある人物。金と女にまつわるスキャンダルが絶えない男で、投獄された経験もある。波乱万丈の人生を生きる男。
「こんな小説家がいるんだ! 人間的にも面白そうだ。」
そう感じた私は、彼の作品を読むことを決意。どの作品を読もうか、調べを進めます。
彼の代表作は、処女作でありながら大ベストセラーとなった『Not a Penny More, Not a Penny Less』。1976年に発売された作品です。これは邦訳さもれていてそのタイトルは『百万ドルをとり返せ!』。1977年に出版されています。
以降もベストセラーを世に送り出し、日本語訳で出版されている作品が多い。
私が最終的に選んだのは
『Kane and Abel』
でした。
Amazonで買ったのか、新宿の紀伊国屋で買ったのか、どうやって手に入れたのかは覚えていませんが、人生で初めて英語の小説を手にした私。
「表紙のデザインもいいな~。ワクワクするな~。」
やる気満々で読み始めたのです。
でも早々に挫折しそうになります…。
英書に限らず、日本語の小説もほとんど読んだことがなかった私。それまでに読んできた小説といえば、司馬遼太郎の作品や三国志といった歴史小説ばかり。
歴史小説の場合には、読む時点で、人物や歴史背景についてある程度の知識は持っている。なので、とっつきにくいということはあまりなかった。
でもArcherの『Kane and Abel』については、何の知識も持っていない。私が知っていたのは、作品の説明として書かれていた下記の内容だけでした。
1906年、ポーランドの片田舎で私生児として生れたヴワデクは、極貧の猟師に引きとられた。時を同じくしてボストンの名門ケイン家に生れたウィリアムは、祝福された人生を歩み始めた。ドイツの侵攻で祖国も肉親も失ったヴワデクは、数奇な放浪の旅の果て、無一文の移民としてアメリカに辿りつき、アベルと改名した。(amazonの作品紹介より抜粋)
小説の出だしはつかみどころがないこともあり、なかなか面白みを感じられなかったのです。
明日に続けます。