「アーチャー」で何だ?
こんばんは。
学生時代に読んだ英書はたったの数冊。それも学校の課題として、いやいやながら読んだ記憶しかない。
社会に出て数年の間に読んだのは、「Think and Grow rich」と「How to win friends and influence people」の2冊くらい。この2冊は自発的に読んだ初めての英書。当時は自己啓発に興味を持っていたこともあり、この2冊を選択。
「どうせ読むなら英書で読もう!」と、当時から一石二鳥も考えは持っていましたw 読破まで相当の時間がかかったように記憶しています。
このように、人生の前半において「英書」とは距離を置いてきた私を、英語多読の世界に誘ったのはある人との出会いでした。
それは、当時の職場に異動されてきた、私より10歳ほど年上の先輩社員の方。
英語が堪能という噂は聞いていました。過去に2~3回もアメリカとイギリスに赴任し、ネイティブとも互角に渡り合える英語能力がある、との評判でした。
私は彼にたずねました。「どうやったら英語が上達するのでしょうか。ガイジンが話している英語を理解するのが難しくて、商談以前のレベルです。どうやったらリスニング力をあげられるのでしょうか?」
少し軽い感じで。何かヒントを与えてもらえるかもしれない、という期待を持ちながら。
「英語を理解できるようになるには大量に読むことが一番だよ。英語の小説を読んでみたらどうだろう。アーチャーなんか面白いよ。」
「リスニング能力をあげたいのになぜ読むことが必要なのだろうか?」
まず、この疑問が頭に浮かびました。
「なんで小説なのだろうか? 英字新聞や雑誌のほうがビジネスに役立つのではないのか?」
そして、
「アーチャーで何だ?」
頭の中にいくつもの「?」が浮かびましたが、私は彼のアドバイスに従うことにしました。
「アドバイスありがとうございます。小説を読むのが良いのですね。早速読んでみたいと思います。」
まだ、それほど近い関係になっていなかったこともあり、ことさら礼儀を書いてはいけないと思いました。同時に「アーチャーて何ですか?」と聞くのもはばかれました。これも、まだ近しい関係になっていなかったことによります。自分の無知さを知られたくなかったという思いもありました。
何より、彼にアドバイスをもらえたことが嬉しかった。そして、これが英語の飛躍的向上のきっかけになるのでは、という期待もありました。
「リスニング能力をあげたいのになぜ読むことが必要なのだろうか?」という疑問は解消しませんでしたが、「この人が言うのだから間違いない」という期待のほうが上回った。
これがターニングポイントでした。
明日に続けます。