『世界の車窓から』を懐かしむ
こんばんは。
初めての欧州高速鉄道の旅。オランダからパリへ、そしてパリからブルターニュ地方へ。
当日カウンターが混んでいてチケットを買えない!
自販機で買おうとしても買い方が分からなくて買えない!
こんな状況を避けるために、前日までにチケット入手を終えていた。我ながらナイスアクションだと思っていた。
でも、そこには大きな見落としが。
それは、高速鉄道は定時で発着する、という先入観です。
オランダSchipholからフランスNordまでのThalysが遅れるということをまったく想定していなかった。
Thalysの到着が予定より30分遅れた結果、パリMontparnasseから発車するTGVには間に合わないことがほぼ確定。
あらかじめ「遅れの可能性」を考慮していれば、こんなにカツカツのスケジュールは組まなかった。でも、そこまで考える余裕がなかったんです。
かといって、TGVのチケットを無駄にはしたくない。いくらだったか覚えていませんが、少なくとも諦められるような金額ではなかったのは確かです。
「よし、パリに着いたら交渉だ!」
ThalysとTGVは、それぞれオランダとフランスの鉄道会社が運行。前者が遅れたからといって、後者が便宜を図ってくれることはないかもしれない。とはいえ、同じヨーロッパの国なんだから、そこらへんは斟酌してくれるのでは? という淡い期待もありました。
30分遅れて到着したThalysに乗り込むと、ようやく気持ちが落ち着いてきました。
「今ここで、できることは何もない」
そういう開き直りが、焦る気持ちを静めたのかもしれません。
おかげで、道中では車窓を楽しむ余裕も。
『世界の車窓から』
テレビ朝日で放送されていた、この番組が大好きでした。石丸謙二郎のナレーションがいいんですよね。
だいぶ以前にTVを手放してから、この番組を見ていませんでした。「今はもうやっていないかも」と思って、ググってみたら、今でも放送しているみたいですね! 久しぶりに観たくなりました。
Thalysはオランダからベルギーを経由してパリへと続く高速鉄道。
この時の旅の目的地はフランスでしたが、欧州滞在においては「ベルギーを楽しむ」ことも絶対に外せません。アントワープとブリュッセル。いつかは必ず降り立つ街でしたが、この時は車窓から楽しむことに。
なにかいい風情を感じます。単なる思い込みにすぎないのですが「ブリュッセルは趣を感じるな~」といい気分に浸ることができました。
その後、決戦の地(?)であるパリへとThalysが進んでいきました。
明日に続けます。