優しいスタッフに感謝! でもここで終わらせることはできない
こんばんは。
フランス国内の移動で「ストライキ」により、乗り換え電車が発車しないという事態に遭遇してしまった私。
その駅は地方の小さな駅で、電車の本数は2時間に1本くらい。その時はアポがあったので、絶対に遅刻できない状況。
ストライキで電車が発車しない。この状況で取れる手段ははタクシー。
でも、そうとう田舎なのでタクシーが待っているような駅でもない。どうやってタクシーを呼べばいいのか、そもそもタクシーは来てくれるのか。
一番のネックはその金額。タクシー料金は電車代の数倍はすると思われる。当時の私にとっては痛い金額。
この場面で思い出したのが「初めての鉄道旅での苦い体験」。
成功体験はさらなる成功体験を呼び込む。同じ理屈で、失敗体験はさらなる失敗体験を生み出す。
でも、ここで躊躇していても仕方がない。いや、過去の失敗体験を払しょくして、新たな成功ステージを生み出すんだ!
ここまで考えてはいなかったと思いますが、背に腹は代えられない状況の中、その地方駅のカウンターに向かったのでした。
「ストライキで電車は運行できないと聞いた。でも、私は○○駅まで行く必要がある。どうすればいいのか?」
応対してくれたスタッフは「どうしようもないんだよ」といった表情で、手のひらを上にして両手を上げる。お決まりのポーズ。過去に体験したのと同じ状況。
「どうすればいいんでしょうか。この責任はそちらにあるのではないでしょうか。」
私は冷静なトーンを維持しつつも、語気を強めました。
私にとって幸いだったのは、このスタッフさんが比較的優しい方だったことですw
以前のように「I don’t know. I don’t know.」と言われ続けたら、話が前に進まなかったでしょう。
でも、この人は違いました。
「申し訳ないが電車は発車しない。タクシーを呼んであげるから、それで○○駅までいけばいい。」
過去に遭遇した苦い体験の時のスタッフとはまったく異なる対応。このことに驚きを感じました。
正直言って、あまり期待していなかったんです。どうせ冷たい対応をされるんだろう、と思っていた。そこをどう乗り切るか! という戦闘態勢をとっていた。なので、一瞬気が緩みそうになりましたw
でも、ここで話を終わらせるわけにはいきません。
タクシーを手配してもらえるのは本当にありがたい。タクシーが常在しているような大きな駅ではありませんでしたから。それよりも重大な問題はそのタクシー料金をどうするか。
自分ですべて負担したくはないし、負担もできない。貧乏旅行を標榜する私にとっては、ここで引き下がるわけにはいきませんでした。
明日に続けます。