「行動と見識」KOUSHIのブログ

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世界のビールを楽しむ 燕京ビール②

今日も昨日の話に引き続き、中国のビール市場に関しお話します。

 

現在中国市場では、高価格帯ビールの売上が拡大しています。

アンハイザー・ブッシュ・インベブは、この高価格帯ビールのマーケットにおいて、ハイネケンや他の外資メーカーより出遅れている感が否めません。

アサヒビールも、アンハイザー・ブッシュ・インベブから買収した欧州高級ブランドを中国市場に導入し始めています。以前手放したブランドが中国市場でも存在感を得ようとしていることは、同社にとって面白くはないでしょう。

 

中国でのビール販売額は伸びていますが、その一大要因が高価格帯ビールの拡大だと言われており、アンハイザー・ブッシュ・インベブも、この市場で他者の攻勢を傍観しているわけにはいきません。

 

同社の高価格帯ビール市場シェア拡大策の一つとして挙げられるのが、「サッポロプレミアムビール」の販売です。

日本のサッポロビールと提携し、中国での販売を開始したのは2018年10月です。サッポロビールは2009年に中国市場から撤退しましたが、アンハイザー・ブッシュ・インベブと組んでの再参入となります。両者の思惑が一致した結果でしょう。

 

更には、アンハイザー・ブッシュ・インベブが、香港取引所にアジア太平洋地域の子会社を上場させるとのビッグニュースが飛び込んできたのは記憶に新しいです。これはアジアで今年最大規模の新規株式公開(IPO)になると言われています。

 

同社は現在中国市場で三番手に位置しますが、中国市場でのトップシェアを狙うことが示されたわけですね。同社のCEOは「上場を目指すのは、アジアでチャンピオンになるためだ」とコメントをしているようです。

 

 

すみません、ようやく「燕京ビール」の話に戻ります。

 

この会社は1980年に北京で創業されました。それほど古い歴史はありませんね。「燕京」は北京の古い別名で、かつて華北地方にあった「燕の国の首都」という意味です。
燕京ビールは北京オリンピックのスポンサーにもなっていました。中国のローカルビールメーカーの中では、青島ビールに続いて三番手につけています。

 

日本ではあまり馴染みがありませんが、北京では地元のビールとしてシェアも高いようです。

私は中国の航空会社に搭乗したときに燕京ビールを飲みました。味は悪くないのですが、冷えていなかったせいか、喉越しを感じることができませんでした。残念です。