世界のビールを楽しむ キリンビール⑦
おはようございます。
今日から週末が始まりましたね。皆さんどのように過ごされるのでしょうか。
私は、平日と変わらず、夜はビールを楽しむ予定です。
まだ朝ですが、今日の記事でもビールの話をさせていただきます!
昨日は、「キリンラガービール」の生ビール化が、「キリンラガー」ファンの失望をかったところまでお伝えしました。
「キリンラガービール」は、キリンビールがその誕生から一貫として旗艦ブランドとして掲げてきた、キリンの大黒柱でした。また、それはキリンのブランドにとどまらず、日本のビールの一大ブランドとして、絶対的な地位を築き上げてきました。
「キリンラガー」の生ビール化は、キリンの、そして、日本の絶対ブランドを、キリンみずから、他のビールと同列に置いてしまったと表現してもいいでしょう。
しかも、この決定は、「キリンラガービール」の地位を失墜させただけではありません。
同じ生ビールである「一番搾り」との立ち位置の違いを曖昧にしてしまい、「一番搾り」のシェアを落とすことにもつながってしまったのです。
キリンの二大ブランドが共倒れに近い状況に陥ってしまったのです。
これを機に「アサヒスーパードライ」が大幅にシェアを伸ばします。
そして、1998年にはアサヒがビール市場シェア首位の座を奪還します。なんと45年ぶりの出来事でした。
1953年から業界1位の座を守り続け、一時は60%以上のシェアを有していた、日本ビール業界の雄キリン。そのキリンがついにアサヒにその座を明け渡したことが明確になった年といえるでしょう。
とはいえ、発泡酒等を含めたビール類というカテゴリーでは、以前としてキリンが1位を維持していました。発泡酒のカテゴリーではキリンが強かったですから。ビール類というカテゴリーでみれば、キリンはまだその地位を維持していたのです。
それでも、ビール市場で首位の座を明け渡したことは、キリンにとって非常にショッキングな出来事でした。
この出来事は、ビール好きの人たちの間だけでなく、世間一般の人々の耳目を集めたニュースであったと記憶しています。
明日に続けます。