キンミヤと他の甲類焼酎の違いはお客さんから教わった ここにも一つの良質なストーリーがある
こんばんは。
本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。
あっという間に水曜日がやってきましたね。これまでの平日三日間はいかがお過ごしになりましたでしょうか。今日はなかなか思うように事が進まず、失意の中で缶ビールを開けました。
どんな気分でもお酒を楽しむことには変わりませんが(笑)。
昨日の記事では、甲類焼酎の味わいを考えるにあたりその製造工程をおさらいしました。
これを見る限り、数多ある甲類焼酎に味の差があるようには思えません。
そもそも甲類焼酎はほぼ無味といった方がいいかもしれません。焼酎そのものを楽しむというよりは、何かで割って飲まれることがほとんどです。このことが、さらに甲類焼酎の味わいの差を感じがたくしているのだと思います。
特に私のようなただの吞兵衛には、その味わいの違いを識別することはできません。繊細な味覚を持ち合わせていないのですね…。
ですが、分かる人には分かるといいます。
ある焼酎通の友人は、甲類焼酎を割らずに飲んでみることでその違いが分かると言い張ります。
「キンミヤをそのまま飲んでみれば、その違いは一目瞭然だ。雑味がないのが素晴らしい。加えて、まろやかさとほのかな甘みも感じることができるだろ。」
とその焼酎通に言われました。
ですが、私は何度試しても正直分かりませんでした…。
ただ、素直な私は「そんな気がする…」とは思いましたが(笑)。
かつて「キンミヤと他社の焼酎に味の差はない」と思っていた宮崎商店の社長さんも、キンミヤと他の焼酎をストレートで飲み比べることで、その違いをはっきりと認識されたようです。
ちなみに、この飲み比べは社長さんが自ら行ったのではなく、お客さんである都内のある居酒屋さんが準備してくれたと言います。
社長さんは、そのお店の人から「うちのお客さんがキンミヤは他の焼酎より美味いと教えてくれた」と言われたようです。
お客さんが気付いていた違いを製造社のトップが気付いてなかったとは面白い話ですね!
これも一つのストーリーです。
「社長も知らなかった違いを、お客さんは知っていた。キンミヤは本当にお客さんに愛されているのだ」というメッセージを伝えていますね。
宮崎商店さんのストーリー作りの巧さを感じずにいられませんね。
明日に続けます。