「撤退」の「決断」 信念を貫く姿勢にしびれる
こんばんは。
今晩もこのブログにご訪問いただきありがとうございます。
この日曜日はいかがお過ごしになりましたか?
私の住む地域は今日も一日中雨模様でした。
その中でも積極的に外に出て新体験を重ねたのは良いアクションでした。やはり「行動」は重要ですね。
面倒くさく感じても「最初の一歩を踏み出す」。そこからは自分の動きが加速していくのを感じます。初めの一歩の重要性を再認識した一日でした。
昨日の記事では、鍵山さんがヤクザに25時間以上監禁されたお話をしました。
「唾面自乾」、すなわち「人生には様々な屈辱を味わう場面がある。そんなときは心を乱すことなくひたすら耐える」という言葉を繰り返し自分に言い聞かせた鍵山さん。
その泰然自若とした態度に、さすがのヤクザも匙を投げた、という凄い逸話です。
「強烈な忍耐心が経営者に必要な資質」と口にする鍵山さんの信念を裏付けるような壮絶な体験です。
鍵山さんの誠実さ・優しさが仇になり、このような出来事に巻き込まれてしまったわけですが、この窮地を切り抜けた後も、誠実さと自分の信念を貫く姿勢は変わりません。
厳しい状況を招くことが分かっていても、決してぶれない鍵山さんの強さを感じる逸話をもう一つ紹介させてください。
創業当初はガソリンスタンドへの卸売り、その4年後にはガソリンスタンド巡回業者に対する卸売りへと方向転換をしていたローヤルは、昭和44年にショッピングセンターへの卸売りを始めます。
当時はショッピングセンターが急成長していた時期でした。
二社に声をかけられたのを機にテナントとして入り、カー用品の販売を始めます。
ショッピングセンターの成長と相まって、ローヤルは順調に売上を伸ばしていきました。
ところが、売上の進展に伴ってその大手小売業者からの要求がエスカレートしてきます。
優越的な地位に乗じて、取引条件の変更を一方的に宣告してくるに至るのです。
要求に難色を示すと、「取引先はお宅だけではない。当社の意向に沿えないのであれば今後の取引は考えさせてもらう」と言われ、ローヤルには交渉の余地はありませんでした。
過酷な値引き要求だけでなく、社員への無理難題も常軌を逸していたといいます。
その当時、両社との取引は総売り上げの約6割を占めていました。
総売上約51億円中、30億円近くの売上を占めていた大得意先だったのです。
客観的にみれば、ビジネスを存続させるためには、これらの得意先との取引を継続せざるを得ないでしょう。普通の経営者であれば、不満であっても継続取引を選択するはずです。
ですが、鍵山さんは「ショッピングセンターからの撤退」を決断するのです!
「いくら仕事とはいえ、不条理なことにこのまま対応し続けると、社員の心まで蝕まれてしまう」
「社員にみじめな思いをさせたくない」
この強い思いを胸に、撤退を断行します。
明日に続けます。