一等地をタダ同然で譲り受ける 本物の信用
こんばんは。
本日もこのブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。ご訪問いただけることが励みになります。今後ともよろしくお願いします。
本日はどのような一日でしたか?
今日は雨模様の一日。私にとって、久しぶりの遠出には残念な天気でした。
ですが、F2Fでお客様とお話しできたのは嬉しかったですし、楽しかった。人と対面で話すことのありがたさを感じた一日でした。
今日も鍵山さんのお話を続けます。
鍵山さんは本当に素晴らしいエピソードを多くお持ちです。
強い信念と無上の他者への優しさ。私のような凡人にはなかなか真似ができるものではありません。
こういうエピソードが語り継がれるような人間になるべく、少しでも精進していかなければ、と思わされます。
今日お伝えするエピソードは、鍵山さんの信用がもたらした信じられないようなお話です。
それは、
東京の一等地をタダ同然でもらった、
というお話です。
これまでの逸話と比べると、一気に俗人的な話題に変わったような印象を受けるかもしれませんが、そうではありません。
イエローハットは東京の一等地、イギリス大使館の裏にビルを保有しています。東隣はローマ法王庁の大使館という、ひときわ格式の高い土地柄。
このビルを入手できたのは、なんと、掃除のご縁によるものだといいます。
創業当時から近くのアパートに住み、そこを仕事場にしていた鍵山さんご夫婦は、毎日近所の掃除をしていました。
その様子を見ていた地主さんが感動して、ただ同然の金額で譲ってくださったというのです。
その時のことを鍵山さんは下記のように述懐されています。
「地主さんは、私以外にはこの土地は売らないと心に決めていた。」
「損得ではなく、真心だけで私へ土地を売却してくださった。無心で掃除をしていたことに対する打算を超えた信頼だった。」
この地主さんも凄い人です。地主さんにそう思わせる鍵山さんが凄いのは言わずもがなです。
鍵山さんは、その一等地を会社名義にしてて会社生活を引退します。
そして、その土地に新築のビルを建築。入居希望者が殺到したと言います。
このブログを読み続けていただいている方は鍵山さんの素晴らしさをご存じだと思いますが、ここでも鍵山さんはその通りの行動をとられました。
自分の利益を考えたりしないのです。
「この土地は地主さんという観音様から頂いたもの。つまり、観音様からの預かり者。自分だけの私的な金儲けだけに使っては申し訳がない。善意で譲っていただいたからには、これに応えるような使い方をしたい。」
ちょうどその時に話があったのが、EC本部の大使館から。
大使館から提示された家賃は他の希望者よりもはるかに低い金額。それでも、この契約こそ地主さんへのオン返しにつながると判断し、鍵山さんは即座に快諾されたのでした。