無心の行いに信用が育まれる
こんばんは。
本日もこのブログをご訪問いただきありがとうございます。
週末初日の本日はいかがお過ごしになりましたか?
私は洗濯と掃除に勤しみました。梅雨の合間の晴天を逃さず、洗濯物を一気に片付けました。掃除と洗濯は本当に気分を良くしてくれます。
そして、鍵山秀三郎さんの著書をもう一冊読破しました。まだまだKindle Unlimitedに未読の本が数冊残っています。今月中に読破したいと思っています。
昨日の記事では、鍵山秀三郎さんが、毎日行っていた掃除の縁で東京の一等地を破格の値段で手に入れたということをお話しました。
鍵山さんの逸話は数知れませんが、このエピソードはひときわ心に残っています。
鍵山さんが現在のイエローハットを始めたころにお世話になっていたアパート。
その大家さんであり地主さんは、そのアパートの前に住んでいました。
鍵山さん曰く「ゴミがあると非常に気になる性格」なので、アパート近くの道路を掃除し始めました。
最初はアパートの前と両脇ぐらいだったのが、いつの間にか遠くの方まで掃除をするようになった。
樹木の多い場所柄から、秋になると落ち葉がごみ入れ容器に3杯にもなった、といいます。
それを地主さんは見ていました。
さらには、鍵山さんの行いは掃除だけではありませんでした。
アパートの間に咲いていたつつじの手入れもされていたといいます。
奥様と一緒に、「来年もきれいな花が咲くように」という気持ちで、花がしぼむ前に摘んでいました。
「このことを地主さんが大変喜んでくれ、結果において掃除と共に大きな信用になった」
と鍵山さんはおっしゃっています。
地主さんは鍵山さんの行動に感動をしました。
そして、「鍵山さん外にはこの土地は売らない」と心に決めるに至ったのです。
鍵山さんは地主さんのご機嫌を取ろうと思って掃除をやっていたわけではありません。つつじの手入れをしていたわけではありません。
地主さんは、鍵山さんの無心の行いに対して打算を超えた信頼を感じたのです。
地主さんから急に「この土地を買いなさい」と言われた鍵山さんは、何度もお断りしたと言います。
それでも地主さんは引き下がらず、「いくらならば出せるか言いなさい」と言われたとのこと。
とうとう「今の私の力ではこれぐらいしか出せない」と言った鍵山さんに、地主さんは
「それで十分です」
と言いました。地主さんも本当に凄い人ですね。
損得を考えない二人の間に培われた信用が強く心に残ります。
鍵山さんの人間力に感動されられるエピソードです。