「唾面自乾(だめんじかん)」 屈辱を味わっても心を乱さない
こんばんは。
今日も私のブログにご訪問いただきありがとうございます。
週末初日の本日をあなたはどのように過ごされましたか?
私の住む地域では今日は一日中雨でした。こうなると外出するのが億劫になってきますよね。その気分を払拭すべく、雨空の中積極的に外に出たのは収穫でした。
涼しかったのが救いですが、来週からは蒸し暑くなりそうです。
これから1カ月超の梅雨の期間はいっそうの体調管理が重要になりますね。
さて、本題に入ります。
今日も鍵山さんのお話を続けますね。
鍵山さんは取引先を救うべく資金を融通し、さらにその会社を自ら再建をせざるを得ない状況に追い込まれました。
被ったのは約10億円の債務。当時のローヤルは年商が約20億円。まさに倒産寸前に追い込まれてしまった、と述懐されています。
そのような状況において、その取引先の前社長が暴力団を連れて言いがかりをつけにきた。
まさに「恩を仇で返す」という本当にひどい話です。実際にこんなことがあるのですね。
これで悲劇は終わりません。
なんと鍵山さんは暴力団6人に無理やり連行されてしまうのです!
そして、25時間以上も監禁される羽目になったといいます。
極道の映画に出てきそうなシーン…。
監禁中の鍵山さんは、暴力団に恫喝され、屈辱的な罵声を全身に浴びせられたと言います。
さらには、灰皿や花瓶まで投げつけれられ、かみそりで何か所か服も切られ、日本刀を突き付けられる。
ここまでされたら普通の人間はまいってしまうと思います。
それでも動じないのが鍵山さんの凄さ。
そんな鍵山さんの姿をみたヤクザは、挑発するかのように、鍵山さんの顔面に唾を何回も吐き掛けたのです!
鍵山さんは、滴り落ちる顔面の唾を拭わず乾くまでひたすら耐えます。
そのとき、鍵山さんが自分自身に言い聞かせたのが「唾面自乾」という中国の言葉だったといいます。
「唾面自乾(だめんじかん)」とは、たとえ顔に唾をかけられても、自然に乾くまで拭かないという意味。
『十八史略』に書かれている言葉で、唐代の名宰相・婁師徳(ろうしとく)が残した言葉と言われており、「顔に唾を吐きかけられたとき、顔を拭えば相手の怒りを買うかもしれないから、乾くまで笑って待て」との教えだといいます。
鍵山さんは、この言葉について次のように書いています。鍵山さんなりの解釈でしょう。
「人生には様々な屈辱を味わう場面がある。そんなときは心を乱すことなくひたすら耐える。」
この言葉を胸に秘めた鍵山さんは全く動じませんでした。
あまりにも泰然自若としている鍵山さんに、さすがのヤクザもさじを投げました。
わざわざ車を呼んで近くの駅まで送る手配までしれくれた、といいます。
本当にしびれる話です。