徹底した掃除と謙虚さに心を打たれる
こんばんは。
本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。
ここ数日にわたり、私の心に残った「鍵山秀三郎さんのエピソード」をお伝えしてきました。
あなたの心に響く逸話はありましたか?
鍵山さんといえば「トイレ掃除」ですよね。その関連で鍵山秀三郎さんをご存じの方が大多数かもしれませんね。
これまでは、トイレ掃除とは直接関係ない逸話を中心にお伝えしてきました。
掃除以外のエピソードも数え切れません。それらを知っていただきたかったのです。
今日からは、本丸の「鍵山さんと掃除」について、さらに詳しくみていきたいと思います。
以前の記事でお伝えしたように、鍵山さんがローヤルをイエローハットという大企業に育てる過程で、嘲笑され、無視され、馬鹿にされて、みじめな思いをされたかは数え切れなかったそうです。
倒産の危機にも何度も立たされました。
そんな状況が続きながら、鍵山さんがなせ人生に絶望せずにいられたか?
それは「トイレ掃除を徹底して続けてきたからだ」と鍵山さんはおっしゃっています。
まさに、トイレ掃除は鍵山さんの「ライフワーク」なのです。
創業した会社で掃除を始めたのは、荒んでいる社員の心を穏やかにするためだったといいます。
以前の自動車部品業界は大変荒んでおり、そこで働く社員の心も荒んでいた。
この荒んだ社員の心を穏やかにするためにはどうしたらいいか?
熟慮の末、鍵山さんが始めたのが掃除でした。
「荒みはほとんど、人と人との人間関係から生じる。心を荒ませないためには、身の回りをきれいにする」
この信念を胸に掃除を始めます。
また、こうもおっしゃっています。
「特別な能力を持ち合わせていなかった私は、せめて社員が出社する前に、きれいに掃除をしておくことが唯一、当時の私にできる社員への感謝ではないかと信じていた。」
その鍵山さんの思いとは裏腹に、「うちの社長は掃除しかできない」という批判が社員から聞こえてきます。
「そういう声を耳にするたびに、何度止めようと迷ったかもしれない。だが、どう考えてみても、掃除以外、私にできるいい方法が見つからなかった。」
と鍵山さんはおっしゃっています。
「人より抜きんでた能力がない」というのは謙遜だと思います。
ですが、このような謙虚な姿勢は鍵山さんの生き方そのものなのでしょう。
次の言葉がそれを物語っているように感じます。
「こうして事業を続けてこられたのは、トイレ掃除をして「誰にでもできることを、誰にもできないくらい、続けてきた」という以外に理由が見当たらない。」
「真の謙虚さ」というものを鍵山さんに感じずにはいられません。