「行動と見識」KOUSHIのブログ

行動と見識で人生を豊かにする

『好きなようにしてください』 圧倒的な文章の巧さ

こんばんは。

本日もこのブログにお越しいただきありがとうございます。

あなたは今日どんな時間を過ごしましたか? 私は(久しぶりに)充実感を得た一日でした。やはり行動が重要だと実感しました。

お盆休みも残すわずかとなってしまいましたね。

あと1日と考えるか、まだ1日と考えるか。ここでも自分の考え方が試されている。そういう気持ちで今を生きていきたいと思います。

 

今日も楠木建さんの話を続けます。

楠木建さんにすっかり魅入られた私は『ストーリーとしての競争戦略』・『戦略読書日記』を一気に読みまくりました。2冊で1000ページを超えるボリュームでしたが、本当にあっという間に読み終えたような感覚。

先が読みたくてたまらない。そういう書籍に巡り合えるのは本当に嬉しいものです。

 

しかし、この2冊以上にお勧めしたい書籍があるのです。

それは

 

『好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』(ダイヤモンド社 2016年)

 

です。

 

私が3冊目に読んだ楠木建さんの書籍。

本書が発刊されたのは2016年の6月ですが、私が読んだのは2019年の3月。

3年近くも前に世に出ていたこの本に気づかなかったのを本当に残念に感じました。

しかもこの書籍は『 News picks』の「楠木教授のキャリア相談」という連載が下敷きになっている。ということは、これらの文章が世に出ていたのは2016年より前なのです。

少しショックを感じたのを覚えています。(大げさかもしれませんが、そう感じるほど素晴らしい本なのです。)

 

432ページのボリュームですが、楠木さんの書籍では当然のことなので驚きません。

逆にこのボリュームでこの価格に嬉しさを感じます。分量も少なくないようも薄いビジネス書が多いご時世において稀有な存在ともいえます。

この本も一気に読み切りました。

 

20代~40代を中心とした読者から寄せられた仕事の迷いや悩みに対して、楠木建さんが答えを示していくという構成。

本のタイトルにもなっている「好きなようにしてください」という言葉が、まえがきからそれに続く各章の冒頭に書かれています。

 

ユーモアを交えながら独自の視点で論が展開されていきます。バッサリと切るシビアさがありますが、全く嫌な感じはしません。

どこかの書評で「骨太の1冊」と書かれていましたが、まさにその通りです。

 

50の質問への答えの合間に4つのコラムが組み込まれています。どの文章を読んでも面白い。

面白いというのはinterestingという意味だけでなく、funnyという面もあります。

ビジネス書を読みながら、思わず声を出して笑うという経験はしたことがありませんでした。

 

随所に散りばめられているユーモアの中には、自虐的・自堕落的な面が披露されています。

これは、私に安心感を与えてくれました。「凄い」存在である楠木さんを、ほんのつかの間ですが、少しより身近に感じることができたからです。

自分と同じ人間なんだ、と(笑)。

 

そして、その軽妙さとは裏腹に(というよりは軽妙さと相混じって)、楠木建さんの本質的な考え方が全体に貫かれています。厳しいこともおっしゃっていますが、それは愛情に裏打ちされたように感じる。

 

一言でいうと楠木節が炸裂している本。これを読まずして楠木建さんを語ることはできないと思うのです。

 

なにより、一番感銘を受けたのが、圧倒的な文章の巧さ。

やはり楠木建さんは凄い! その思いを新たにしたのです。

「自分は決してこのような文章を書くことはできない」との諦めと「ただ、少しでもその域に近づいていきたい」という前向きな気持ちを与えてくれた、私にとって貴重な書籍の一つです。

 

明日からは、特に心に響いた内容を取り上げ、自分の考えと重ねていきたいと思います。

 

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