「次行ってみよう!」
こんばんは。
楠木建さんの「無努力主義の原則」。いかがでしょうか。
私は、まさに「悪循環の空回り」を何度も経験しているので、この原則を知ったときに、その謎が解けたような気がしました。
ポイントは「理屈抜きにスキ」である対象を見つけること。
これがないと、労力をかけても望むものを得られないどころか、多大なる時間を失ってしまう。そして失望という、不毛で不要な「おまけ」を得てしまう。
楠木建さんが著書で言っていたと記憶していますが、「1%の才能と99%の努力」とは、才能が1%でもなければ99%の努力を投下しても何も得られない、ゼロに99を掛けてもゼロである、という意味ですね。ここでいう「才能」が「理屈抜きにスキ」ということ。
ここから「理屈抜きにスキ」なことを見つけるのが「才能」であるともいえるような気がします。
この「無努力主義の原則」を知ることで、自分の狭い考え方をいくぶん広げることができたと感じています。
さらに心に響くのが
「努力しなきゃと思った時点で終わっている。次行ってみよう」
の部分。特に、後半の「次行ってみよう」のところです。
ある程度の努力を重ねても自分に向いていないことが分かったら、早々に別の対象に移る。このことが大切なのです。
もたもたと自分に合わないことに執着してはいけない。「次行ってみよう!」という軽い気持ちで、別のことをやってみる。
「深刻に考えずに軽く考えようよ」という意味合いが「次行ってみよう」という表現に込められている気がします。
「そうはいっても、そんな簡単に別のことに移れない。それに、これまで投下してきた時間が無駄になるじゃないか」という声も聞こえてきそうです。
まさに、過去の私がそんな一人です(笑)。
これに対する救いは、楠木建さんが示してくれていたと記憶しています。
「ゼロからやり直したりする必要はない。ある対象が合わないとしても、まったく向いていない方面にはそもそも行かないのだから。次に行くべきところは、それまでやっていたことの近場にあるのだ」
と。(表現が正確ではありませんが、このような趣旨にことを言われていたと記憶しています。)
これには励まされませんか?
「あんまり深刻にならずに、フットワーク軽く別のことを試してみる。そうすれば、自分に合う対象はいずれ見つかる。これまで費やしてきた労力もそんなには無駄にならないよ」
とアドバイスをもらったような感じです。
「だめだこりゃ、次行ってみよう!」
いかりや長介さんの名言を、巧みに使いながらも本質を語る楠木建さん。さすがです。
明日に続けます。