本性に忠実に「好き」を伸ばし「嫌い」とは距離を置く
こんばんは。今日もこのブログに訪れていただきありがとうございます。
「好き嫌いに忠実に生きる」ことを奨励する楠木建さん。
楠木建さんのお考えに通ずるのは人間の本性に重きを置いていること。
世の中を動かしている大元には人間の本性がある。このことを土台に据えて考えることが大切であると。
そして、昨日ご紹介した言葉。
「『好き嫌い』は人間の本性の最たるもの」
人間の本性の最たるものが「好き嫌い」なのですから、それを無視したり、矯正しようしてもなかなかうまくいかないでしょう。苦しくなるばかり。
本性に忠実に「好き」を伸ばし「嫌い」とは距離を置く。そうすることで、生き易くかつネガティブな感情を少なくすることができる。
こう言われてみるとその通りなのですが、ここまでズバリと言われたことがなかった私は、その認識がなかったのです。ですので、余計にこの言葉が心に入ってきたのだと思います。
そして、次の言葉
「これはそうそう変わるものではない。」
これはいかがでしょうか?
自身の人生を振り返ってみると分かります。もし、あなたがまだ10代や20代と若い世代であれば、過去と現在にそれほど差がないので、それほど「変わってない」でしょう。
40代、50代、60代の方はいかがでしょうか。自分が10代や20代のころの嗜好は今でもそれほど変わっていないのではないでしょうか?
もしくは、長年にわたり「好き嫌い」を拠り所に生きてきたがゆえに、何十年前と全く変わらない、ということもあるかもしれませんね。
これほどまでに、「好き嫌い」は私たちの思考・行動の中に根付いているのです。
このことを考えれば、嫌いなことに無理して挑むことが無駄な努力であることが分かりますよね。
「無努力主義の原則」のメモでも書きましたが、理屈抜きにスキな対象であれば、当人はそのことへの取り組みを努力とは思っていないのです。ただ「楽しいから」夢中になれるのですね。
「無努力主義の原則」については過去の記事を参照いただければ、と思います。
そのような「好き」を大事にすることが、成功と幸福をもたらしてくれる。そして、人生を生き易くしてくれる。
とはいえ、このような疑問が湧いてくるかもしれません。自分の仕事人生を考えた時に。
「『好きを大切にする』ことの重要性は分かった。だけど、仕事について考えた場合に自分の好きなことはよく分からない。どうすればよいのか?」
食べ物や趣味であれば、自分の「好き」は簡単に分かるでしょう。ただ、仕事における「好き」というのは分からない。
楠木建さんはこの問いに対する回答を示してくれます。
明日に続けます。