「自分の持ち場」で真剣に力を尽くす
こんばんは。
希望を与えてくれる2つの言葉。
「キャリアは『ご縁』次第。」
「出合い頭に思ってもみなかったようなチャンスにぶつかることもしばしば。」
この先の人生で何が起こるかは分かりません。思わぬ幸運に恵まれるかもしれません。
ですから、今の状況に不満を抱いていたとしても、腐らずに生きていくことが重要だと思います。
とはいえ、残念ながら不運に恵まれるかもしれません。
けれども、思いがけないチャンスにぶつかることを期待することで、今を生きる活力が湧いてくると思うのです。
楠木建さんの「川の流れのように」という考え方を知り、自分の生き方を前向きに考え直すことができました。私にとっては、本当にありがたい言葉でした。
ただ、誤解しないように注意が必要です。
「川の流れのように」は「自分の思い通りには行かない世の中なのだから、適当に生きよう」という提案ではありません。ここを間違ってはいけません。
私がとっていた次のメモを見てみましょう。
「『川の流れのように』は、手を抜くとか人任せにするとかいうことではない。」
「川の流れの中で、その時に自分が思い定めた自分の持ち場で真剣に力を尽くす。これが仕事をするということである。」
楠木建さんファンのかたであればそう感じると思うのですが、氏のお考えは一般的な精神論とは異なり、ある意味「ユルイ」感じがする面もありますよね。
ただ、精神論とは相反する本質の提示や、語り口や表現の面白さやがそう思わせている部分がかなり大きい。
実際には、耳が痛くなるような、厳しいことを繰り返し述べられていると感じます。
特に「仕事」に対するお考えはその最たるもの。
「仕事は、自分以外の誰かのためにやるもの」
「仕事に自己評価はない。客が評価するもの」
といった主張もあったと記憶しています。
自己満足ではなく、他者のためになって初めて仕事と言える、ということ。
そのためには、「真剣に力を尽くす」のは最低条件でしょう。
「真剣に力を尽くす」のは嫌なことをし続けるということではありません。あくまでも「自分の持ち場」で真剣に力を尽くす、というのがポイント。
川の流れに流されながら、毎日の仕事を一生懸命おこなう。
その中で、自分が「好き」で「向いている」対象が他にみつかれば、主体的にそちらの流れに乗り換える。すぐに成果がでなくても、その流れに逆らわずに一生懸命仕事を行う。
そうすると、いずれ「自分の持ち場」が見えてくる。その持ち場で仕事をするのが幸せである。
というのがイイ流れです。
ここでも「好き嫌い」「向き不向き」がキーワードです。
楠木建さんが各章で示されるお考えそれぞれは、すべて密接に絡み合っています。このことが楠木建さんの話に魅入ってしまう最大の理由の一つだと思います。
明日に続けます。