「スキル」とは何か?
こんばんは。本日もこのブログにお立ち寄りいただきありがとうございました。
最終章に私がとった最初のメモ「仕事は『コロシ』」についてお話を続けてきました。
今日は、その後に取っていたメモの表題です。
それは
「フォーム」
でした。
続くメモを記載します。
「スキルと言うのは『マイナスをゼロのレベルまで持っていく』ためのもの。何もないのと同じ。」
「その先のゼロからプラスを創るのは何か。『この人に頼もうかな』とか『こいつはいいな』と思わせるのは、その人に固有のセンスとしか言いようがないもの。『フォーム』といってもよい。」
「フォームは『蛇の道は蛇』の最たるもので、長いこと時間をかけないと練り上げられない。」
「スキル」という言葉は日常でよく聞く言葉ですよね。
特にビジネスに身を置いている人にとっては、「スキルアップ」「ビジネススキル」「コミュニケーションスキル」といったように、あまりにも当たり前の言葉でしょう。
あまりにも日常使いの言葉になっているので、私はその意味をしっかりと考えたことがありませんでした。
ウィキペディアの定義を見てみましょう。
「スキル(skill)とは、通常、教養や訓練を通して獲得した能力。日本語では技能と呼ばれることもある。」
と書かれています。
平たく言うと「スキル」とは物事を行うための能力のことで「技能」と同じ意味。
でも、「技能」という言葉に含まれる重みが「スキル」という言葉には足りない印象を感じます。あなたはどう感じますか?
とはいえ、これは「スキル」という言葉に限らず、他の外来語やカタカナ語も同様です。私にとっては概して「軽く」感じるのですね。
「スキル」がビジネスの場面で使われるようになってから、その「軽み」に拍車がかかったように思います。
先にあげた「ビジネススキル」「コミュニケーションスキル」だけでなく、「プレゼンテーションスキル」「マネジメントスキル」「ITスキル」といったように、あまりにも「○○スキルと」いう言葉が氾濫しているのがその理由の一つかもしれません。
常々そう感じていた私にとって、楠木建さんの次の言葉は大いに納得できるものだったのです。
「スキルと言うのは『マイナスをゼロのレベルまで持っていく』ためのもの。何もないのと同じ。」
「スキル」という言葉に含まれる軽さの理由を、見事に言い当てていただいたような気がしたのです。
明日に続けます。