「長く続けること」 結局はここにいきつく
こんばんは、本日もこのブログにお立ち寄りいただいありがとうございます。
昨日の記事では、つい『刑事コロンボ』の説明が長くなってしまいました。
刑事コロンボのくだりは、長く続けることの強みについての具体例です。
これこそが『蛇の道は蛇』の正体なのです。
次のメモを続けます。
「長く続けることの意味合いの最大のものは、フィードバックを受ける回数や量が多いということ。仕事である以上、必ず受け手があなたの仕事に対して、必ず何らかの評価をする。受け手とのコール・アンド・レスポンスを繰り返して自分なりに芸を磨いていく。」
なぜ「長く続けること」が重要なのか? この問いに対しての考察ですね。
意味合いはいろいろあるが、その最大のものは、フィードバックを受ける回数や量が多いということ。
私たちは人とのかかわりの中で生きています。仕事は一人で完結するものではありません。必ず相手(受け手)がいて、あなたの仕事に対して何らかの評価をする。
以前書きましたように、仕事は自分が評価するのではなく、あくまで受けてが評価するもの、というのが楠木建さんの主張です。ここに仕事の本質の1つがあると。
受け手からの評価は仕事と切っても切り離せない。
ひとつの仕事を長く続けることで、その評価を受ける回数や量が多くなるのは自明です。
楠木建さんの場合で言えば、学生や読者、聴衆といった受けてから毎回評価を受けている。実際に、感想といった明示された評価を受けることもあれば、聴衆は学生のリアクションが評価となって示されるときもある。
それらの評価は、高評価ばかりではない。酷評を受けることもある。
その評価を受け止めて考える。考えたことを次のアクションに盛り込む。そして、次の評価を受ける場面に臨む。そこで得た評価をまた考える。
このプロセスを繰り返していくことで、自分なりに「芸を磨いていく」と。
長く続けることで、より多くのプロセスを繰り返すことができ、それが熟練に繋がっていく、というわけです。
有り体の言葉でいえば「量稽古」。これはやはり必要なのです。ポイントは、やみくもに続けるのではなく、フィードバックを受け止めて改善を施すところ。
ひとつのことに集中的に取り組み、PDCAを回していく。このことの強みを改めて認識しました。
ちなみに「コール・アンド・レスポンス」は音楽好きな楠木建さんならではの表現でしょう。
音楽に疎い私は、最初はパッとこなかったのがお恥ずかしい…。