「本当の強さ」とは「引き受け」ができること 「引き受け」とは何か?
こんばんは。本日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
田坂広志さんの『人生で起こること すべて良きこと』からの学び、今日も続けます。
出来事の意味を正しく解釈するために「エゴ」を見つめる。そして「小さなエゴ」を「大きなエゴ」へと育てる。田坂広志さんはおっしゃいます。
その後に次の文章が続きます。
ただ起こった出来事の「意味」を正しく癇癪できるようになるためには、人間としての「本当の強さ」を身につけなければならない。
「本当の強さ」とは「引き受け」ができるということ。
ここで「引き受け」という言葉が出てきました。この「引き受け」は本書に散りばめられた珠玉の言葉の一つ。私はそう感じています。
「引き受け」するとき我々は「真の強さ」を身につけていく。
「引き受け」とは本来他人に直接の責任があることでも自分の責任として引き受け、それを自分の成長に結びつけようとする心の姿勢。
「他責思考」「自責思考」という言葉はよく聞きますよね。
「成功する人は他人の責任にしない」「できる人はすべてのことに対して自分の責任と考える」といった論調で。私は長きに渡り、自己啓発系の書籍やビジネス本を数多く読んできましたが、この「他責・自責」について言及されることが本当に多くなったと感じる。
一昔前まではそうではなかったと思います、私の記憶が正しければ。言及されていてもごくわずかであったり、あまり強調されていなかったのかもしれません。もしくはただ私が読み飛ばしてしまったのかも。
でも、責任に対する考え方が強調されるような風潮があったり、社会がそういう方向に向かっているような気がするのです。
一昔前まではあくまでも「自分」事を考えることに重きが置かれていた。それが、社会で他者を思いやることの大切さが認識されるように変わってきた。だからこそ「自責」「他責」という言葉がスポットライトを浴びるようになった。これはあくまでも私個人の推論ではありますが。
あまりにも良く見聞きするようになったせいか「分かったつもり」になっていたのは否定できない事実。田坂広志さんの書籍で、まさかこのことについて書かれているとは想定していなかったこともあり、ガツンと殴られた、いえ喝を入れられたような気がしたのです。
そして、それが単なる理想や道徳的なものではなく、しっかりと理由が示されているのが心に刺さったのです。「自分の成長に結びつけようとする」という意図がそこにあるのだ、と。
さらに、田坂広志さんは「引き受け」と「エゴ」の関係についても、明確に示してくださっています。
明日に続けます。